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  1. 長野市議会 1989-03-01
    03月15日-05号


    取得元: 長野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-19
    平成 1年  3月 定例会平成元年三月十五日(水曜日) 出席議員(四十一名)  第一番     北野隆雅君       第二十三番   野々村博美君  第二番     戸津在雄君       第二十四番   原田誠之君  第三番     根岸元宏君       第二十五番   山本和男君  第四番     平瀬忠義君       第二十六番   柳沢正恵君  第五番     伊藤治通君       第二十七番   甲田孝雄君  第六番     高橋宏君        第二十八番   近藤秀勝君  第七番     小池例君        第二十九番   越野要君  第八番     高野久夫君       第三十番    加藤一雄君  第九番     高川秀雄君       第三十一番   中沢正美君  第十番     竹内平一郎君      第三十二番   戸谷春実君  第十一番    小山岑晴君       第三十四番   小山章夫君  第十二番    轟正満君        第三十五番   入山路子君  第十三番    町田伍一郎君      第三十六番   今井良雄君  第十四番    玉井孝雄君       第三十七番   市川昇君  第十五番    若林佐一郎君      第三十八番   大井友夫君  第十六番    金井六郎君       第三十九番   竹内久幸君  第十七番    藤沢敏明君       第四十番    内山国男君  第十九番    村田武君        第四十一番   和田伴義君  第二十番    山岸勉君        第四十二番   宮崎一君  第二十一番   笠原隆一君       第四十四番   松木茂盛君  第二十二番   中島邦雄君 欠席議員(二名)  第十八番    青木誠君  第四十三番   三上孝一郎君 欠員(一名)  第三十三番 説明のため会議に出席した理事者  市長      塚田佐君        商工部長    戸津幸雄君  助役      山岸勲君        都市開発部長  内田将夫君  収入役     岡村修君        オリンピック  小林丈志君  教育長     奥村秀雄君       準備事務局長  公営企業管理者 峯村富太君       市街地整備   野村嘉雄君  総務部長    清水営一君       事務局長  兼職員研修所長             水道部長    野村嘉照君  企画調整部長  夏目貞美君       下水道部長   滝沢繁君  財政部長    奥元護君        消防局長    高野覚君  生活部長    井上脩君        教育次長    丸山義仁君  福祉部長    内田一良君       教育次長    新井好仁君  環境部長    小島武彦君       農業委員会会長 田中忠雄君  農林部長    青木友雄君職務のため会議に出席した事務局職員  事務局長    井上栄一君       主事      北原昇君  事務局次長   宮本武君        主事      小川一彦君  兼総務課長               建設部長    小林宏君  事務局次長   荒井健吉君       調査係長    小柳重信君  兼議事課長               主事      柄澤顕司君  議事課長補佐  江守毅行君       主事      山田尚伸君  議事係長    中澤潤一君  総務課主幹   宮下富夫君  兼課長補佐   議事日程一、一般質問(個人)   午前十時一分 開議 ○議長(今井良雄君) ただ今のところ、本日の出席議員数は三十六名であります。よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の欠席通告議員は、十八番青木誠君、四十三番三上孝一郎君の二名であります。 昨日に引き続き、市行政事務一般に関する質問を継続いたします。 発言の通告がありますので、順次質問を許します。 二十二番中島邦雄君   (二十二番 中島邦雄君 登壇) ◆二十二番(中島邦雄君) 二十二番中島邦雄でございます。 冒頭に当たり、塚田市政に対して私の所見の一端を申し述べて、質問に入りたいと思います。 さて、塚田市長は昭和六十年十一月、市長に就任以来、早三年有余の歳月が流れました。この間、市民の期待にこたえて、常に市民の先頭に立たれ、山積する課題に積極的に取り組まれ、長野市発展のために幾多の実績を築かれましたことに対して心から敬意を表しますとともに、その市政運営を高く評価するものであります。 塚田市長は二十一世紀の架け橋として、躍進と魅力あふれる地方中核都市の建設を掲げ、総合交通対策、産業振興、安全で快適な街づくり、生きがいを大切にした生涯福祉等の公約をされ、豊かさと潤いと活力に満ちた長野市建設を推進されておりました。今や本市は地方中核都市として全国にその名を高め、確かな二十一世紀の躍進の礎を築かれましたことは、多くの市民はその業績に対して、高く敬服しておるところであります。 長野市は基本構想として、生命と生活が充実する高度福祉都市、香り高く、気力あふれる教育文化都市と、調和と繁栄をもたらす地方中核都市の三つの都市像を策定しておりますが、自然環境にも恵まれ、三大都市圏にも近い天与の環境を生かし、いよいよの大長野市発展のために敏腕を発揮されまするよう心から御期待申し上げる次第でございます。 さて、冬季オリンピックについて申し上げます。一九九八年冬季オリンピック長野開催のため、世界に向かって招致運動を積極的に展開されておる市長に、深甚なる敬意を表するものであります。思いおこしますと、昨年六月一日、他の候補都市を圧倒し、日本の代表都市として選ばれたその感激は今も私の胸を熱くさせております。あの長野決定直後、雨の中を長野駅前に何千人もの市民が集まり、万歳を叫びながら、ちょうちん行列の人波が駅から市役所まで埋め尽くしたあの喜びは、市民のオリンピックへの大きな期待感の表現であったと私は思います。冬季五輪開催は長野県民の半世紀に及ぶ熱い宿願でありました。県民の人口をはるかに超えた二百四十五万人の署名が示すとおり、県民が一体となりまとまった県民パワーと熱意に支えられたことの認識を更に新たにして、我々は努力していかなければならないと考えております。 申すまでもなく、我が長野市は日本のほぼ真ん中に位置し、世界に通用する自然環境に恵まれており、冬の花といわれる冬季五輪にふさわしい条件を備えております。長野出身で冬季五輪に出場したスキー、スケートの選手は、七十二人も数え、冬季五輪の人的多さも、五輪開催にふさわしい条件を整えております。 一九七二年の札幌五輪以降、冬季五輪の開催都市は欧米大国であり、一九九二年はフランスのアルベールビル、一九九四年はノルウェーのリレハメルと既に決定しておるところから、一九九八年は、アジアの地に開催される可能性が最も強いと言われております。現在のところ開催希望都市は、アメリカ、スウェーデン、スイス、西ドイツ、さらにオーストリア、ルーマニア、イタリアの三国が共同して立候補の予定と言われておりますが、新星「長野」を世界に売り込むためには、一層の努力を期待しております。 県民の半世紀の夢の実現は、すべて一九九一年のイギリスのバーミンガムで開催されるIOC総会の決議にかかわっていますが、若人に夢と希望を贈り、世界平和に貢献する世界の最大のスポーツと、平和の祭典冬季オリンピックを、県民を挙げて今世紀を締めくくるに最もふさわしいイベントとして、ギリシアで点火した聖火が長野の空に燃え上がることを切望いたす次第であります。 そこでお尋ねいたします。冬季オリンピック開催に当たっては、その条件、すなわち受皿の確立こそ、今後の重要な課題だと存じます。招致に対してやや一時のような盛り上がりが欠けているようですが、一層県民各層の力を結集する方策についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。 幸いこの度開催されましたワールドカップ志賀大会が成功を収め、県民の五輪招致の熱意が伝わり、五輪招致に一層の弾みがかかったと思います。今後、世界に向けてどのような招致運動を展開される計画がおありでしょうかお伺いいたします。 三つ目に、この招致は世界が相手でありますので、その資金も膨大なものになろうかと思いますが、調達の方策と現況についてお聞かせをいただきたいと存じます。 次に、高速交通網についてお尋ねをいたします。地域発展の根幹となるものは、高速交通の確保であります。申すまでもなく、高速交通は人を運び、ものを運び、文化を情報を運ぶ大動脈であります。早期実現は市民の切なる願いであります。新幹線は昨年八月、高崎・長野間が最優先着工区間に決定され、高崎・軽井沢間は平成元年度本格着工と決まりました。 一方、高速自動車道長野自動車道豊科インターまで開通し、ここに善光寺平でも南に向けて着工されました。上信越自動車道も県内全ルートが決定され、なおまた、現在中野以北、信越の県境まで中心杭が打たれたと言われております。平成四年度須坂インターまでの供用開始に向けて着々と進捗しており、一日も早く開通を願うものであります。鉄道時代においては、その駅が都市の玄関口であったと同じように、インターチェンジから伸びる道、すなわちアクセス道路が新しい玄関口であり、都市の顔、都市の動脈と申してもよく、真剣な取組が必要であります。今からアクセス道路の積極的な用地の確保を初めとして、その詰めが重要な時期であると考えます。 (仮称)長野松代インター周辺長野インター線県道長野松代線五明西寺尾線等の拡幅改良について、その現況と見通しについてと、なおまた、インターを原点とする松代の都市計画街路の見直しの状況についてお尋ねをいたしたいのであります。 次に、下水道の整備についてお尋ねいたします。快適な街づくりに下水道の整備は不可欠なものであります。昨年本市が実施したまちづくりアンケートにも、三位に下水道整備が挙げられており、オリンピックの招致と相まってその整備は急務であります。公共下水道の整備計画の現況と併せて、松代地域を千曲川流域下水道上流処理区の区域として整備計画の中にあると思いますが、今後の見通しと整備区域についてお尋ねをいたします。 次に、その他として、電信発祥の地に建設する博物館に関してお尋ねをいたしたいのであります。私から申すまでもなく、この電信発祥の地には市の文化財となっている鐘楼がありますが、これは文武両道にかけ、日本近代化の先駆者であった佐久間象山先生の残された数々の偉業の一つとして、日本の電信発展に貢献したゆかりの建物であります。すなわち佐久間象山先生は嘉永二年、一八四九年二月、御使者屋敷から六十メートルほど離れた鐘楼まで電線を張り、我が国最初の電信電報の実験を行ったゆかりのものであります。また、この鐘楼は真田信之公が寛永元年、一六二四年、初めて火の見やぐらと鐘楼を設けたもので、その後火災で焼け、今の鐘楼は亨和元年、一八〇一年、今より百八十八年前に建てられた貴重なものとして、市の文化財に指定されておるのであります。この隣に日本電信電話株式会社長野電話局松代営業所がありましたが、去る二月十日付けで電話局の機構改革で廃止となりました。 そこで、この建物を利用して、象山先生にふさわしい、また、子供たちに夢を与えるためにも、博物館のような施設として活用していただくことが大切だと思いますが、NTTとのその後の折衝状況や今後の施設の建設に対する考え方をお尋ねいたします。なお、この施設は松代藩ゆかり真田宝物館等と一連の施設として、松代の観光と文化の発展に寄与するものとなるよう希望をいたすものであります。 さて、この機会に自然保護について私の考えの一端を申し述べてみたいと思います。最近とみに一部の人から自然保護の問題が取り上げられておりますが、今までに大手製紙会社がパルプの原料を確保するために、膨大な原生林を伐採しておるにもかかわらず、抗議の声も余り聞きませんが、特に、最近何かにつけて自然保護の声が強く叫ばれております。しかしながら、現在日本の現況において、自然だけを頼りにしておいて、今日のような生存競争の厳しい国際社会の中にあって、我々は生活していかれるのでしょうか。 ちなみに、我が国の国土面積とほぼ同様の国土を持つフランスと比較してみますると、我が国の国土の総面積は約三十八万平方キロメートル、そのうち山間地帯が実に七十二%です。平坦の地帯がわずかに二十八%にすぎないのであります。その上、人口は一億三千万人であります。さて、フランスはどうかとみますると、フランスの国土は我が国よりも二十一万平方キロメートルほど広い五十五万平方キロメートルで、そのうち平坦の地帯は、すなわち農地と牧野を合わせて実にその六十%を占めているのであります。また、山間地帯はわずかに三十%、その他が十%、それに加えて人口は我が国の約半分の五千五百五十万人であります。 このように我が国は国土が狭あいであって、しかも人口が多い我々日本人がこれからの時代を生き伸びていくためには、平和に徹し、世界の人々と手を握りながら、民族の繁栄を図っていかなければならないのであります。私は、我が長野県のすばらしいこの自然を大切にしながら、山の多い山間地帯を活用して、自然の中に現代的のものを取り入れて、自然と調和の取れた新しい郷土の再建を図っていくべきであり、二十一世紀に向かって国際都市長野市の建設の道しるべとしていくことにより、これからの時代を担う若者たちのために、郷土の未来に向かって大きな希望をもたらせることが我々に課せられた責務ではないかと存じます。 以上をもって私の質問を終わりといたします。 ○議長(今井良雄君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 中島議員にお答え申し上げます。 冬季オリンピック招致につきまして御質問いただきました三つの問題につきましてお答え申し上げます。 まず第一でございますが、受皿の確立をすべきであると、一時の盛り上がりが少ないではないかと、こういう御指摘でございますが、確かに昨年国内四都市から日本オリンピック委員会で決定した時点には、非常に大きな盛り上がりの中で、市民、県民の皆さんの熱意と期待が込められておったわけでございますが、その後もいろいろ次の段階へのステップへの準備を進めておる段階でございまして、具体的には一応の目標を閣議了解を得てから、また一段と盛り上げをしていくと、こういうことでございまして、ただ今の段階では文部省との詰めを急いでおりまして、その後各省庁との連絡調整を済ませまして、閣議了解と、こういうことになるわけでございます。 そういうことで、一応長期間、短いと言えば短いですが、長いと言えば長いので、やはり盛り上がりと準備を重ねながら、最後の勝利を確信をして頑張っていきたいと、このように考えておる次第でございまして、当面はオリンピックセンターを設置をいたす方向で予算を提案してございまして、四月からバスターミナルの中に、オリンピックセンターを開設しまして、そこで、元オリンピック選手の皆さんのメダルやいろんなオリンピックの資料、また映像などを利用いたしまして、県民の皆さんに広くオリンピックへの熱意を盛り上げていただくような、そういう中心施設にしていきたいと、このように考えておる次第でございます。 それともう一つは、市民、県民の皆さんに長野冬季オリンピック招致友の会を設立いたしまして、友の会の会員になっていただくようにして、そして、友の会のシンボルバッチも出来ましたもので、そのバッチを皆がつけていただいて、そして今後日本の皆さんの、幅広い国民の皆さんの共感と御支援をいただきながら、冬季オリンピックを長野へを実現を目指して、輪を広げてまいりたいと、そういうことで友の会の設立を計画をしておりますのでよろしくお願いしたいと思います。 それから、受皿は、それと並んで高速交通網の整備や道路の整備、また、いろいろな情報網の整備など、それに必要なオリンピック関連施設の整備も進めていかなければいけないわけでございまして、文部省とはオリンピック関連施設の二分の一は国で補助すると、こういう方針が確定してまいりましたので、それに併せて今度は県との協議を重ねまして、市の資金計画を立てまして、施設整備も進めていく、このように考えて今取り組んでおります。 ワールドカップのお話も出ましたが、この間の志賀のワールドカップも幸い雪が降りまして、非常に雪質もよく、その後天候に恵まれまして、選手、役員の皆さん、報道関係の皆さんには大変好評を得た次第でございますが、ただいろいろ反省点もございます。やはり長野から志賀へ行く道路がちょっと道路事情がよくないではないかと、こういう御指摘もありましたし、それから、報道のプレス関係の皆さんの対応がちょっともう一つ準備をすべきであると。世界の報道がまいりまして、やはり今情報化の時代で、いろいろ世界へ伝達できる手段をそのプレスハウスに造っておくべきである。それと、プレスハウスと競技場の距離がちょっと遠かったもので、近いところが好ましい。いろいろそういう反省点もあるわけでございますが、大方の八割以上の得票、好評を得られたと、こういうふうに考えておりまして、そういう意味では、今後そういう反省点を踏まえながら、また、軽井沢でスケートのワールドカップもございますし、また、国際ジャーナリストの大会も志賀でございますし、フリースタイルの大会もございますので、それらの世界大会をこの長野でやることを通じまして、世界に長野のPRをしていきたいと、このように考えておる次第でございます。 続きまして、今後の招致運動につきましては、ですから四月ごろということで、閣議了解を得た後、長野の冬季オリンピック招致委員会は、今度東京、日本的なスケール、日本オリンピック委員会や日本体育協会、それから政府の方とも相談をいたしながら、財界、経済界の方とも相談いたしまして、拡大強化をする予定でございまして、日本的なスケールに長野の冬季オリンピック招致委員会の拡大強化を図りまして、そうして、世界への招致活動に乗り出していくと、外務省にも長野の招致への御協力を全面的にお願いしていく方針でございまして、閣議了解後の大きな世界のオリンピック関係の会合といいますと、八月にプエルトリコのサンファンでIOCの世界オリンピック委員会の総会がございますし、また、九月中旬ごろには、世界オリンピック委員会のIOCのサマランチ会長さんも長野市を御訪問いただき、御視察いただくことに日程が決まってまいりましたし、その後続々とIOC委員の皆さんがお見えになります。昨日は柔道金メダルのオランダのヘーシンクIOC委員さんがお見えいただきまして、大変いろいろアドバイスをしていただいた次第でございます。メキシコのIOC委員さんも近くお見えになりますし、また、今年の九月ごろのオリンピックボールでは、アジアを中心に有力なIOCの委員さんにもお越しいただくようにお願いをしようと、このように考えておる次第でございます。 そのようなIOC関係、オリンピックファミリーの皆さんの会合を通じて長野を強力にPRしていく中で、来年の夏にはIOCの東京総会がございまして、IOCの全メンバーが東京にお見えになりますので、その前後が絶好の長野の御理解いただく、また、我々の熱意と期待を御理解いただくチャンスであると、このように考えておる次第でございまして、それらの招致活動、PRをこれらの会合を有効に活用いたしまして、一九九一年のイギリスのバーミンガムでのIOCの投票で、長野が勝ち抜いてまいりたいと、このように考えておる次第でございます。 そういう中で、資金でございますが、ただ今経済界を中心に、長野県スポーツ振興協力会を作っていただきまして、具体的に募金活動に乗り出していただいております。当初五億円の予算でございましたが、閣議了解が得られまして全国的に大きな招致組織にいたしました段階で、全国的なレベルの経済界を中心に運動資金の調達もしていきたいと、そのようなことで今後増額の方も検討していきたいと、このように考えておる次第でございまして、そういう意味でスケールの大きい息の長い招致活動を続けて、一九九一年六月のバーミンガムの総会に臨んでいきたいと。冬季オリンピックは世界の人と人との交流をこの長野の地で盛んにするわけでございますし、また、世界最高のスポーツの技を競い合う感動と、それから親善の世界平和への大きな意義のある世界最大のイベントでございます。市民の皆さん、県民の皆さんの熱い期待と熱意がひしひしと伝わるわけでございまして、その熱意と期待にこたえて、是非とも長野で冬季オリンピック開催できるように、これからも全力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、議会の皆さんの一段のまた御協力、御支援をお願い申し上げる次第でございます。 ○議長(今井良雄君) 建設部長小林君   (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 私から高速交通網の関係の中で、御指摘のございましたアクセス道の関係を申し上げたいと存じます。 御指摘のありました長野インターにかかわる長野真田線、それと五明西寺尾線という御指摘でございますので、順次申し上げたいと思います。 長野真田線でございますけれども、盛んに現在事業が進んでおるわけでございます。全体事業費は九十三億ほどかかるわけでございますけれども、道路と橋梁が主なものでございます。橋につきましても、大変ピッチを上げまして、既に下部工の橋台二基、あるいは橋脚十基は、一応平成元年度で終了させたいと、こういう意気込みでございます。なお、上部工につきましては平成二年度より行うと。そういう中で、道路等につきましても前後の取付けの用地買収等も順調に進んでおりますので、真田線につきまして、期待の持てる進捗状況でございます。 次に、五明西寺尾線でございますが、これは長野市が国の補助金等を入れましてやっております事業でございます。このルートにつきましては九八年のオリンピック施設絡みの幹線でございますので、一層事業費の増大を図りながら促進をしてまいりたいと、こういうことでございますので、よろしくまたお願いをいたしたいと存じます。 ○議長(今井良雄君) 下水道部長滝沢君   (下水道部長 滝沢繁君 登壇) ◎下水道部長(滝沢繁君) 私から下水道関係についてお答え申し上げたいと存じます。 初めに、公共下水道の整備計画について申し上げます。現在事業認可を得ております二千六百九十八ヘクタールの区域における昭和六十三年度末の整備見込みでございますが、一千九百二十六ヘクタールで、その整備率は七十一・四%でありまして、平成七年度には全域の完成を目標に整備を進めていく予定でございます。安茂里地区の公共下水道区域への編入につきましては、去る二月十六日、県の都市計画地方審議会の議を得ておりますので、平成元年度早期に事業認可を得て、下流の差出地区から工事に着手してまいりたいと。そうしまして、(仮称)裾花新橋の完成を待って一部供用の開始をしていく予定であります。 次に、千曲川流域下水道上流処理区の松代地区の今後の見通しと区域について申し上げます。現在計画されております上流処理区の長野市分の計画面積は三千七十六ヘクタールでありまして、このうち松代地区は市街化区域を中心にいたしました約四百十ヘクタールの計画区域となっております。しかしながら、この計画区域周辺集落流域下水道区域への編入要望が非常に高いことから、市といたしましては、現在農業集落排水施設事業合併処理浄化槽設置整備事業との調整を図りながら、技術的に可能な集落につきまして、上流処理区の計画決定に併せ、区域決定をすべく県及び国と事前協議を進めておるところであります。 いずれにいたしましても、技術的に可能な周辺集落につきましては、流域下水道区域へ編入していきたいと考えておりますので、御理解のほどお願い申し上げる次第でございます。 ○議長(今井良雄君) 都市開発部長内田君   (都市開発部長 内田将夫君 登壇) ◎都市開発部長(内田将夫君) 私から高速交通網整備の中のインターチェンジを原点とする松代都市計画の見直しにつきましてお答えを申し上げます。 松代の都市計画につきましては、議員さんにも大変お骨折りをちょうだいしているところでございますが、高速交通の新しい波と古き歴史の町松代との調和の取れた街づくりのための道路計画を策定しているところでございます。(仮称)長野インターチェンジを中心とした広域交通、通過交通が増大されることが予想されるわけでございます。松代市街地の交通の環境保全と広域交通の円滑化を図ることを目的として策定しているところでございます。このため、長野真田線、中野更埴線両県道にかかります街路を骨格に位置づけしまして、幹線道路と地区内道路を効果的に結ぶ道路網を計画しまして、文化、観光施設、商業地区へのインターチェンジからのアクセスビリティの向上、駐車場の整備、これらを図りまして、快適な歩行者、自転車ネットワークの整備を目的として進めているわけでございます。 変更案につきまして、特に幹線街路でございます真田線、これにつきましては現在の関屋川の河川敷上に計画しているわけでございますけれど、この河川管理者との協議が難航しておりまして、時間かかっておりまして、大変御迷惑をかけているわけでございますけれど、これらの協議をできるだけ早く進めまして、早くこの都市計画決定に向けまして進めてまいりたいと考えておりますので、よろしく御了承のほどお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 教育次長丸山君   (教育次長 丸山義仁君 登壇) ◎教育次長(丸山義仁君) その他のうち、電信発祥の地に建設する博物館についてお答えを申し上げます。 市内には国、県及び市の指定文化財が百七十五件ありまして、このうち松代地区には五十二件ございます。多くは旧松代藩にまつわる貴重な文化遺産でありまして、その中の一つに旧松代藩の鐘楼があるわけであります。これは御案内のとおり昭和四十二年十二月市の文化財として指定され、現在、日本電信電話株式会社が所有しておりまして、隣接して長野電話局の旧松代営業課の施設がございます。この旧松代営業課の施設につきましては、市の指定文化財であります鐘楼を含めまして、この地にふさわしい博物館のような施設として整備を行い、市民の皆さんに公開できるよう努めているところであります。 市が博物館のような施設としてお借りすることにつきましては、既に日本電信電話株式会社にその旨をお願いし、同意をいただいておりまして、今後は具体的な条件などについてお話合いをさせていただくことになっております。 現在の施設は改修によりまして、今後活用させていただく考えでありますが、博物館は御案内のとおり、展示内容が重要でありますので、平成元年度はその基本構想を専門業者に委託して案を練るとともに、松代藩文化施設管理委員会の委員の方々初め、関係者の方々とも十分協議いたしまして、基本構想の策定を進めてまいりたい考えであります。 また、平成二年度は、その策定内容に沿い、施設の改修、展示内容の整備など、施設の充実を図ってまいりたい考えでありまして、御教示を賜りましたとおり、この地は佐久間象山先生が我が国初の電信電報の実験に使いました鐘楼が残されている由緒ある地でありますので、日本電信電話株式会社の御協力をいただく中で、象山先生ゆかりの電信発祥の地にふさわしい、しかも子供たちに夢を与え、市民の皆さんに愛される博物館のような施設として整備充実を図ってまいる考え方であります。 終わりにこの施設への御希望につきましては、今後その趣旨に沿うべく努めてまいりたい考えでありますので、よろしくお願いをいたします。 以上であります。 ○議長(今井良雄君) 二十二番中島君 ◆二十二番(中島邦雄君) それぞれのお立場から懇切丁寧な御説明ありがとうございました。 以上をもちまして私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(今井良雄君) 十五番若林佐一郎君   (十五番 若林佐一郎君 登壇) ◆十五番(若林佐一郎君) 若林佐一郎でございます。 私は総務委員会に所属し、かつ、農業委員等の立場からその所管事項を中心に質問をいたしますが、既に質問の今日は最終日を迎えておりまして、大方案件につきましての論議はなされた感がありますけれども、私の場合には依然として項目が多すぎるぐらい多い。したがって、簡単に申し上げますけれども、その中身は濃いものとおくみ取りいただきまして、市長並びに理事者の方々、大変お疲れで御苦労でございますが、明快な御答弁を期待をいたします。なお、余りに質問項目が多いために項目中八番の交通安全対策と、九番のさわやか日替わり通勤市民運動については時間がありましたら質問させていただきますので、御了承のほどをお願い申し上げる次第であります。 まずは、財政部長さんにお伺いいたします。 ここ一連の税制改革に伴う平成元年度の減税の問題であります。昨年暮れ、国会におきまして税制改革関連六法案が十二月二十四日に可決、成立いたしました。これに伴い地方税法が改正され、本市の元年度予算に大きな影響を及ぼすものと思われますが、改正による市税減税額及び減税の内容についてお尋ねいたします。 次に、総務部担当の防災計画の策定事業についてお伺いいたします。本市では地附山地滑り災害後、防災対策課が発足し、防災計画の見直しを実施中でありますが、その結果が出るのはいつごろになるのか。また、その進捗状況と、今後はそれをどのように活用していくのかお聞かせいただきたいと思います。 次は、消防行政について局長さんにお伺いいたします。その一つは、防災市民センターであります。あなたは塚田市長公約の当センターを鋭意努力されて、今まだ建設中でありますが、この三月完成と同時に役所を御退任と聞きました。大変御苦労様でございました。そこで、今日は局長が自ら努力されたセンターのお披露目を兼ねてその内容と今後の運営、活用をどう図っていくのか教えていただきたいのであります。 二つには、市内におきまして、大規模災害はもちろん、小規模の火災事故に至るまで、自分たちの街、我が家は自ら守るという自主防災組織が各区ごとに結成がされております。そこで、現在の結成状況と訓練、指導等、その活性化対策をお尋ねいたします。 続いて、農林部長さんに農地流動化助成金交付事業についてお伺いいたします。本市では昭和五十四年より十年間、この流動化助成金交付事業の適用を受け、農地の流動化を進められ、今までに約二百九十八ヘクタールに及びました。この努力と成果は立派であります。この度、期限切れで昭和六十三年度で適用が打ち切られ、平成元年度からは新しい補助事業で助成金が交付されることになりました。しかし、この新制度での国の交付基準は厳しく、一農家の経営目標がおおむね五ヘクタール、面的集積で一ヘクタール以上の用地になる場合と限られております。また、県の段階ではもっと条件が引き下げられるだろうと聞き及んでおります。そこでお伺いしますが、この条件で交付金を受けられる農家はどの程度見込まれるのか。また、今までの流動化助成金は年平均にするとどのくらいの金額になっているのか。今度の新しい制度で交付金の対象となる農家がわずかだった場合、市が単独で助成措置等を考えておられるのかどうかについて御所見を承りたいと存じます。 次に、市長さんもいろいろお考えのようでありますが、国際交流に関連してお伺いをいたします。我が国の国際社会における地位と果たすべき役割が増大する中で、長野市は昨年四月、国際コンベンションシティとしての指定も受けておりますが、地方における私たちの日常生活も国際的な枠組の中に深く組み込まれ、輸入品の増加や海外渡航者、外国人留学生の増加といった現象に見られるように、暮らしの隅々まで国際化が浸透してきている状況であります。このようなとき、長野県では平成元年度、(仮称)財団法人長野県国際交流推進協会を設立するとの新聞報道がありましたが、この協会が設立された場合、本市はどのようにかかわっていくのかお尋ねをいたします。 次に、引き続き看護大学の招致と大学立地についてお伺いいたします。現在県民の健康の保持、増進から、疾病の予防、治療、リハビリテーション等に至るまで、すべての包括的かつ継続的で高度な保健医療サービスを提供する体制の確立を早期に図らなければならない立場から、県では長野県保健医療計画を策定し、この中で保健医療従事者を養成するための看護婦等養成施設、四年制大学の教育機能等の充実がうたわれました。これに対して既に県内の他市からも県立の看護大学誘致の動きもあり、本市も北信広域圏の一員として、過日県知事等に招致の請願、陳情を実施した旨お聞きいたしまして、大きく期待を寄せているものであります。 そこで、第一点として、看護大学の設置者としての県の考え方と、招致実現についての感触はどうなのか。第二点として、看護大学につきましては、広域圏として招致活動をしておられるわけでありますが、病院等との絡みはどうなるのか。特に、長野市民病院計画との関連も考えておられるのかどうかお尋ねをいたします。 続いて、大学立地についてもお伺いいたしますが、そもそも大学立地の目指すところは、私が思いますに、一つに、地方の時代にふさわしい質の高い国際文化都市、二つには、地域振興の核として新しい時代の要請にこたえられる優秀な人材の育成、三つには、若者定着による地域の活性化、さらに地域の文化、環境の向上等々であろうと存じます。それだけに、大学誘致の実現は計り知れない効果が期待され、市政の重要課題でもあろうと存じます。現在私も入りまして、市大学立地懇話会等でも真剣に取り組んでおりますけれども、今後どのような方針で進まれるのかお尋ねをいたします。 次に、土地利用計画についてお伺いいたします。市長は施政方針演説の中で、平成元年度から長野市としての国土利用計画を策定すると申されました。また、本市におきましては現在オリンピック、高速交通網の整備、リゾート開発等、大規模プロジェクトも計画が進行しております。いずれも国土利用とは無関係ではありません。申すまでもなく、国土利用計画の市町村分はその市町村における土地利用に関する行政の指針となるべき重要な計画でありますとともに、策定に際しましては、地域住民がその計画理念を十分納得できるものでなければなりません。市の計画策定についてのお考えをお尋ねいたします。 次に、都市総合交通体系についてお尋ねいたします。市長も施政方針の中で、交通体系の整備は急務だと言われておりますが、交通は都市の将来の経済発展や市民生活の原動力でありますが、近年、生活や経済活動は多様化、高度化しておりまして、人とものの移動する機会と範囲は飛躍的に増大し、その中に様々な交通問題が発生しております。特に、県都として、周辺地域からの交通が集中しての渋滞の発生、また、モータリゼーションの進展は公共交通機関、取り分けバス利用者の減少を招き、サービス水準の低下は更にバス交通の衰退に拍車をかけているものと思います。一方、山間地での人口の減少、マイカー普及は、バス路線を廃止に追いやり、ここ数年四系統が市内でも廃止される状況で、今やすべての山間地からバスが消え失せてしまうだろうとさえ言われております。このような交通問題を解決し、さらに、高速道の開通、オリンピック招致、情報化の推進、国際化に伴う人々の交流、高齢化社会への到来等の長期展望に立った本市の交通需要の増大に適切に対応した、より安全で快適な都市総合交通体系の確立について、市長は施政方針の中でも国際化に対応する交通ネットワークの構築などもうたっておられますが、御所見をお伺いをいたします。 次に、福祉部長さんにお伺いをいたしますが、学級講座についてであります。このことにつきましては、既に御承知のように、市が行っている学級講座には市機構の関係で二つの流れがあります。一つは、教育委員会の行っている公民館での成人学級、一つは、福祉部所管のサンライフ、働く婦人の家、勤労青少年ホームなどの施設が主催している講座であります。これらの講座で同一人が講師と依頼された場合においても、それぞれの所管によって講師謝礼の額に差のあることが指摘されるやに聞き及んでおりますが、現況と今後の対応をお尋ねいたします。 引き続いて、教育長さん、私が絶えず要望し、訴え続けてまいりました高校の通学区につきまして、また今回も伺わせていただきます。二年前、県教育委員会においては、県内の十二通学区は定着しているという結論を出されました。しかし、その高校選抜検討委員会のメンバーをお聞きしますと、全員が中学校、高校の教育の推進者ばかりでありまして、教育の場でのみ考えられた内容、結果をそのまま出されたものであるやに感じられるのであります。したがって、保護者、家庭事情、交通事情、社会環境などを十分考慮に入れて、検討されたものではないように思われるのであります。 長野市では、教育長さん、先生が、あなたが大変御苦労なさって出来た県内きっての教育大綱ががっちりと据えられております。その中には、児童・生徒、一人一人の人間性と、深く豊かに鍛え伸ばす学校教育に併せ、愛郷の精神、社会性、道徳性を養うことが示されております。この立場から考えて、同一市内で三つの通学区に分かれ、小・中学校において音楽会や体育大会などを通して、どんなに交流の場を多くし友情を深めても、高校進学の時点でそれが分かれてしまうわけであります。このことはやがて社会人となった場合、ふるさと長野へとお互いに大同団結していくときに、溝のようなものが生ずると心配されるわけでありまして、通学区の見直しを再度検討する必要があると思います。現状の認識とその対応をお伺いいたしまして、私の質問を一応打ち切らせていただきますが、時間がございましたら先ほどの二点をお伺いさせていただきます。 ○議長(今井良雄君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 若林議員にお答えを申し上げます。 国際化時代を目指して、長野市も都市整備を進めておりますが、県が設立を計画しております財団法人の長野県国際化推進協議会と申しますか、国際交流推進協会という名前かということで今仮称でございますが、とにかく国際化へ向かって県の財団法人と長野市のかかわり合いについて御質問いただきましたのでお答えを申し上げます。 この県の財団法人の推進協議会は、目的は二十一世紀へ向かっての長野県づくりは国際的視野で産業や文化や諸々のものを育んでいくことでありまして、県民一人一人が国際感覚を持ちまして、お互いに相互理解を深め、世界に開かれた長野県にするということが目的でございまして、具体的な事業とすれば、国際的な長野のPR、広報活動です。それから、いろんな資料の収集活動、いろんな講演会やシンポジウム、国際化へ向かっての催しです。また、国際観光、長野県では長野市と松本市が国の国際コンベンションシティの指定を受けておりまして、そういう国際的観光への支援。また、外国の人で長野県内に在住しておられる方への日本語の講座。また、外国語の講座、留学生への支援、長野冬季オリンピックへの支援活動などが事業でございまして、設立資金については県が八割で市町村一割、民間一割、こういうことでございまして、長野市といたしますれば、この設立資金を市町村分の一の中で、協力をしていきたいと考えております。設立目標は、十一月でございますので、この国際交流の推進協会と一体となって長野市のいろんな国際化事業の施策も進めてまいりたいと、このように考えておる次第でございます。 続きまして、看護大学の誘致と、大学の立地についてお答え申し上げます。看護大学の誘致活動につきましては、北信地域の市町村議会の皆さんにお諮りして、長野市議会の議員さん方が大変御努力いただいて、北信地区へ看護大学を招致をという活動を盛り上げていただいておりまして、具体的にはこの二月県議会中に県知事、県議会の方へ陳情・請願をしていただいております。 また、それに呼応いたしまして、理事者の方も陳情いたしておる次第でございまして、看護婦という専門職は、今後ますます高齢化時代の中で必要な職種でございまして、ただ今でも不足ぎみでございます。平成元年度で三百数十名不足しておるというデータもございますし、平成五年でもまだ百人ぐらい不足であろうと、もっと不足になるのではないかと、こういうことでございまして、是非看護婦の養成機関は増やしていただきたいと、このように市長会などを通じても県の方へ強くお願いをしていきたいと思っておりまして、現在では須坂や駒ヶ根や木曾の県立病院に附属いたしまして、附属看護専門学校がございますし、長野市に長野県の公衆衛生専門学校で看護婦の養成をいたしておりますが、この須坂、駒ヶ根、木曾が県の行政機構の改革の中で、一か所に統合するというような方向が出されたのですが、そういう将来の高齢化時代に向かっての看護婦としての専門職の必要性からいきまして、統合ではなくてそれぞれ残して、さらに看護大学を作る必要があるのではないかと、そういう議論も県の方ではなされておるように伺っておりまして、その方がいいのではないかと。 長野市といたしますれば、各市の看護婦養成専門学校、また、その上にといいますか、更にプラスして看護大学を北信地区に作っていただくことが一番望ましいと、このような方向で今後もお願いをしていきたいと考えておりまして、その中で、長野市の公的医療施設市民病院の建設計画が進んでおりますが、そういう北信地区ということでございますが、長野に誘致が決まればやはり看護婦は病院との実習が重要視されますので、病院のそばにということでございますので、長野市とすれば市民病院の敷地の近くに教育実習上も便利でございますので考えていきたいと、このように考えておる次第でありまして、長野市大学立地懇談会でいろいろまた協議をしていただきたいと思っておる次第でございますが、大学立地懇談会の大学立地の情勢でございますが、いろいろお話はしていただいて、調査研究を進めていただいておりますが、一番は、平成四年度ごろピークで、あと大学入学適齢人口が減少していくという状況の中で、長野市にふさわしい大学は何かということ。それからまた、誘致も含めて今いろいろ情報収集を文部省や国土庁の方へもアンテナを張りめぐらしまして、情報収集をしておるところでございますが、大学整備基金の積立ては、毎年行っておりまして、六十三年度で約五億三千万円でございます。そういうことで、看護大学も含めて、大学立地についてはなお一層また情報収集をしながら、本市にふさわしい大学の誘致を強力に進めてまいりたいと考えております。 続きまして、土地利用計画についてお答え申し上げますが、平成元年度でいろいろ今まで調査を進めてまいりました。国土利用計画策定要領というのが国土庁にありまして、その国土利用計画策定要領に従いまして、長野市の土地利用計画を策定していきたいと思っておりまして、完成年度は平成二年度を目標にしております。高速交通網、冬季オリンピック、二十一世紀へ向かっての国際化、情報化、高齢化時代の中で、まず国土利用計画を立てる場合に、長野市の土地利用計画を立てる場合に、一番の考え方の基本は公共の福祉を優先するということでございます。それから、自然環境の保全にも十分配慮していくと、そういうことで長期的な観点に立ちまして将来の方向もにらみながら、均衡のある県土の発展を図るという意味で、長野市内の土地利用を策定していきたいと、このように考えておる次第でございまして、素案はこれからでございます。平成元年度に素案を作りますが、素案の前には市民の皆さんのアンケート調査、それから今までも現状分析やいろいろ資料は整っておりますので、それを基に市民の皆さんの御意見を聞く懇話会又は審議会などいろいろ計画いたしまして、市民の皆さんの将来への御意見もよくお聞きする中で、素案を作成していきたいと。そうして、平成二年度の策定をしてまいりたいと、このような方向で長野市の土地利用計画の策定計画を立てておる次第でございます。 ○議長(今井良雄君) 教育長奥村君   (教育長 奥村秀雄君 登壇)
    ◎教育長(奥村秀雄君) 私の方から高校の通学区の見直しについてお答えいたします。 公立高等学校入学者選抜検討委員会の報告内容は、議員さんの御指摘のように通学区制を実施して十年余を経過するが、現在の通学区制については志望校を自由に選択するという主張と、地域の高校を平等に育成するという主張とを調和したものであり、現状ではこれが定着していると考えられ、改善することを要しないというものでございます。 長野市のように、市の中で通学区が分断されているというところは、ほかにはございません。議員さんの御指摘のように、せっかく小学校、中学校におきまして、音楽や体育を通して交流を深め連帯意識を育ててきたことが、高校進学と同時に忘れられていくという、こういうことの中高教育の一貫性の欠如を心配いたしまして、私ども再三県の教育委員会に働きかけてまいりましたし、現在も事あるごとにこのことを要望してきているところでございます。 改善を要しないとの報告を受けた県教育委員会では、新しく特色ある高校、学科の開設を計画しまして、魅力ある高校づくりとともに、進学への選択の枠を拡大したいことは既に御案内のとおりでございます。その内容は、理数科と英語科を県下でそれぞれ四校、四学級、音楽科と体育科は県下でそれぞれ一校、一学級程度とするものでございます。具体的には、飯山南高校に体育科が平成四年から開設されると聞いておりますが、他の学科、学校については目下検討中とのことでございます。これらの学級への進学は、現在の職業科と同じように、通学区の枠を越えて通学できるということで進められているものでございます。 検討委員会の報告書の結果は尊重しなければなりませんけれども、私どもといたしましては当面次のようなことについて県教委に要望してまいりたいと考えております。その一つには、このことによって学力の低下を来さないようにしていくこと。二つには、同じ市民として郷土愛とか、連帯感の喪失を来さないよう、スポーツを通して、また、文化的行事を通して、通学区を越えた高校間の交流を意図的に計画し、実践してもらうようにすること。三つには、高校の生徒数も平成三年から五年ごろをピークに減少していくはずであり、そのために通学区についてもバランスが崩れることが予想されるであろうことから、今からそれを見越して、高校通学区の在り方についての準備検討に入る必要があること、などでございます。 いずれにいたしましても、大事な問題でございますので、御指摘の内容を十分に受け止め、今後も引き続き働きかけを繰り返してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 総務部長兼職員研修所長清水君   (総務部長兼職員研修所長 清水営一君 登壇) ◎総務部長兼職員研修所長(清水営一君) 私から防災計画の策定事業について、防災計画の見直しの進捗状況とか、結果、活用等について御質問がございましたのでお答えを申し上げます。 本市の地域防災計画の見直しにつきましては、六十年七月の地附山地滑り災害を契機といたしまして、六十一年度から四か年の計画で進めているものでございまして、現在防災基礎情報の調査分析が終了した段階でございます。この防災基礎情報の資料を基といたしまして、本市で発生することが予想されます災害の種類、それから規模、それから被害状況を想定いたしまして、市内各地域の危険度を評価する防災アセスメントを調製し、防災上のいろいろの課題等を整理いたしまして、平成元年度末までには、新しい地域防災計画の策定をいたす方針でございます。 活用等でございますけれども、地域防災計画は災害の予防や被害の軽減をいかに図るか、その手法の基となるものでございまして、この計画に基づきまして、防災上の諸施策の整備と強化を図ってまいる考えでございます。 なお、地域防災計画の一環として作ります防災地図でございますが、市内各地域におけます災害の危険度や危険物の位置、防災施設などを分かりやすく示したものでございますが、町や区の自主防災組織等で活用していただきまして、市民防災意識の高揚に努めてまいりたいというふうに考えておる次第でございます。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 財政部長奥元君   (財政部長 奥元護君 登壇) ◎財政部長(奥元護君) 税制改革に伴います減税の内容につきましてお答え申し上げます。 地方税法の改正によります減収額及び減税内容につきまして、税目別に御説明申し上げますが、現在開会中の第百十四国会に提案中の改正も含めまして申し上げたいと思います。 個人市民税につきましては、昨年に引き続きまして税率構造が七段階から三段階に簡素化されまして、これによりまして約三億八千万円の減収見込みでございます。さらに、老年者控除額が二十四万円から四十八万円に引き上げられましたことによりまして、約四千四百万円の減収でございます。次に、障害者、老齢者、寡婦等の非課税の限度額が百万円から百二十五万円に引き上げられましたことによりまして、約二千四百万円の減収でございます。退職所得の控除額の引上げによりまして、約一億三千万円がそれぞれ減収と見込まれるところでございます。次に、医療費控除の定額基準額の引上げによりまして、約一千四百万円の増額が見込まれるところでございますが、これら差引きいたしますと、個人市民税で約五億六千四百万円の減収が予想されるところであります。 次に、たばこ消費税につきましては、消費税法の創設によりまして、名称もたばこ税と変更されまして、課税の仕組みも従来の従価課税、従量課税の併課方式を従量課税一本に改正されることによりまして、約五千万円の減収が見込まれるところでございます。 さらに、電気税、ガス税、木材引取税は消費税法の創設によりまして廃止されまして、これら三税を合わせまして約九億六千万円の減収が見込まれるところでございます。 また、消費税法の創設によりまして、消費譲与税制度が新設されるわけでございますが、この譲与税額といたしまして十億三千万円が見込まれるところでございます。そのほかの譲与税、交付金等を合わせまして、これら税法改正によります増減額を差引きいたしますと、約六億五千万円の減収が見込まれるところでございます。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 企画調整部長夏目君   (企画調整部長 夏目貞美君 登壇) ◎企画調整部長(夏目貞美君) お尋ねの交通体系の整備促進についてお答えいたします。 高速交通網も長野市でも工事が始まる、あるいは北陸新幹線も軽井沢まで着工になるというようなことで、首都圏と、あるいは全国の主要都市と長野市と結ばれるというようなことで、交通ネットワークが徐々に確立してきておるわけでございますが、こういう高速交通網と従来との交通網とのネットワーク化は大事な問題であるというふうに、私どもも考えているわけでございます。また、そういう中で、市内の交通渋滞の問題についてもどう解決するかというようなことが、一番大事な問題になっておるわけでございます。 実は、本年度から県がパーソントリップ調査というのを実施しております。六十三年は予備調査でありますが、平成元年に集計とか、解析が行われます。そうして、平成三年には総合都市交通体系が策定されると、こういうことでございます。 私ども、総合交通体系を作成するに当たっては、二十一世紀を展望したものでなければいけないと、こういうようなことから、土地利用の構想であるとか、幹線道路網計画、あるいは公共交通網計画と相まって、長野市の置かれておる中核都市としての立場にふさわしい交通体系を策定していきたいと、こんなふうに考えておるわけでございますが、議会の交通対策委員会等の議員さん等の意見もお聞きしながら、進めてまいりたいとかように考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(今井良雄君) 福祉部長内田君   (福祉部長 内田一良君 登壇) ◎福祉部長(内田一良君) 私から御指摘のございました公民館での成人学級と福祉部所管のサンライフ、働く婦人の家、勤労青少年ホームなどの施設が主催する講座とで、同一講師でも謝礼に差があるではないかと、この御指摘にお答え申し上げます。 市の施設で市が行う講座で、講師も内容も同じであるものにつきましては、同額の謝礼を申し上げるのが最も妥当なことであると思っております。しかし、現況におきましては講師謝礼は百円から三百円の差が生じておりますが、新年度からは同一になるよう、事務手続を進めておるところでございますので、御理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(今井良雄君) 農林部長青木君   (農林部長 青木友雄君 登壇) ◎農林部長(青木友雄君) 私から農地流動化助成金交付事業につきましてお答え申し上げます。 最初に、新補助事業での助成対象農家はどの程度見込まれるかでございますが、平成元年度より新しい事業に組替え実施されるわけでありますが、国の要件では当市の場合はほとんど該当者はないと思われます。 二点目の今までの流動化助成金は、年平均どのぐらいの金額になるかでございますが、現在までの助成金につきましては、貸し手に対しましては国、県で、借り手に対しましては市単独で交付してまいりまして、年平均しますと四百四十八万四千円でございます。 三点目の新補助事業での対象枠が少ないとすれば、市単独事業で助成措置等を講ずるべきではないかとのことでございますが、市としての対応ですが、県段階での要件緩和があったとしても、市の平均耕作面積が県平均に比べまして小さいため、厳しいものになると考えられますので、県の動向を見ながら今後検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 消防局長高野君   (消防局長 高野覚君 登壇) ◎消防局長(高野覚君) 先ほど若林議員さんから過分なお言葉をいただきまして、大変恐縮でございます。今後ともよろしくお願いを申し上げます。 それでは、消防行政の御質問に私からお答えを申し上げてまいります。 まず、防災市民センターでございますけれども、これにつきましては、現在、最後の仕上げの段階でございまして、大変建物は明るくてスマートな大変近代的な建物になってまいりました。これからは、展示物の整備に移ってまいりますので、五月二日にオープンの予定でございます。オープン後は、防災教育の拠点といたしまして、市民の皆さん、自主防災組織や小中学生を含めまして、広く防災知識、意識を高めていただく体験の場として御活用をいただきたいと思うわけでございます。入場はもちろん無料でございます。 内容面でございますけれども、一階が事務室、案内所を設けてございます。メーンには地震体験装置でございまして、これは上下振動、横揺れを加えまして、大変一番最新式の機械だということが言われているわけでございますが、これが展示をしてございます。 二階でございますけれども、二階には長野市の立体的な模型、これが一万二千五百分の一でございまして、この中に被害予測地域とか、危険予測地域等を入れた防災マップをメーンにしてございます。そうして、さらに初期消火訓練とか、いろんな電話機を使いまして一一九番通報が実際できる装置を備えてございます。そういった防災の実験、体験できるコーナーを設けてございます。そのほかには、海底の地形図や地震発生のメカニズムなどを勉強できます展示物等があるコーナーでございます。 三階でございますけれども、三階は大体百名ぐらい収容できます研修室でございまして、これも映写装置やビデオ放送装置を備えてございますので、これらも広くまた御活用いただければ大変ありがたいと思うわけでございます。さらに、三階から一階まで、実際に避難訓練ができる設備も設けてございますので、これらの体験も含めて研修をいただきたいと、こういうものでございます。 四階は備蓄保管倉庫でございまして、水防資機材、救急資材等を備蓄してまいりたいと、このようなものでございます。 さらに、管理運営につきましてでございますけれども、このセンターには運営委員会を設けまして、御指導いただくという考えでございますけれども、委員さんには学識経験者等から八名ぐらいをお願いをいたしたいと考えてございます。 さらに、勤務をいたす職員につきましては、男子の嘱託職員三名、これは消防の経験者でございますけれども、これに加えまして女子臨時職員一名で運営に当たっていきたいというものでございます。 次に、自主防災組織の状況とその活性化対策についてでございますけれども、それぞれの地域の皆さんに大変深い御理解を賜りまして、現在四百二十七行政区に対しまして三百二十四組織、七十六%の結成率になってまいりました。また、加入されている世帯では六万六千三百世帯でございまして、これも六十%の加入率となってまいったわけでございます。しかしながら、実際問題といたしましては、自主防災組織ができました後の対応、取組が実は重要になってくるわけでございます。自主的な防災訓練、研修会など更に積極的に御指導を申し上げてまいりたいと存じます。 加えまして、来年度からの予定でございますけれども、補助金要綱の一部の見直しをいたしまして、実際火災が発生した場合に、使用いたしました街灯に消火器が取り付けてあるわけでございますけれども、この消火器の薬品の詰め替えについては全額市で補助すると。さらには、防災訓練を実施した場合には、経費の一部を補助するという方策を実施してまいりたいという考えでございます。今後も自主防百%結成に向けてさらに努力してまいりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 十五番若林君 ◆十五番(若林佐一郎君) 正直申し上げまして、項目が全く多岐にわたりましたので、こんなにスムーズに時間を残していただくとは夢にも思っておりませんでした。御協力ありがとうございました。お心遣い心からお礼を申し上げます。 先ほど申し上げましたように、そのありがたい時間を活用いたしまして、質問のできなかった項目を一気に二つまとめて申し上げますので、御回答をお願いをいたす次第であります。 一つは、交通安全対策でありますが、企画調整部長さんにお伺いをいたしますけれども、長野市における昭和六十三年中に発生した交通事故は前年に比べ増加しており、御承知のように二千六百二十三人となっております。しかも、若者の車志向を反映して二十五歳以下の若年運転者がかかわった死亡事故が増加し、全体に占める割合が約六十%に達するなど、極めて憂慮されるべき事態であります。そこで、市では昨年市民の理解と参加を得て、市民大会を皮切りに交通安全の諸活動を展開をされましたが、今年は高速道の工事関係車両の増加など、昨年に倍して事故の多発が予想されますが、どのような対策をお考えかお願いをいたします。 続いてもう一つ、部長さん、本市では既に昭和五十七年にスタートしたさわやか日替わり通勤市民運動も七年目を迎えておりますが、この間、市民の参加はもちろん、団体、企業、関係市町村が一体となってこの運動を積極的に推し進めていただきまして、非常に立派でありまして、県外にも大きなよい影響を与えたことはすばらしいと思います。また、バスの運行等につきましても、道路改良、バス専用レーンの設置などにより、一定の成果も徐々に上がっておりますが、しかしながら、県都としての都市機能が集中し、通勤交通が増大する中で、今後更にこの運動を強力に発展させるために、例えばさわやか日替わり切符を全世帯、全企業、役所等に配布して、マイカーからバス、電車などの公共交通機関に乗り替えた日に、その切符を下車のときに渡してもらうことによって、参加意識の高揚と運動の成果を高めてみることはどうかなと普段思っておりますが、御所見をお伺いをしたいと思います。 ○議長(今井良雄君) 企画調整部長夏目君    (企画調整部長 夏目貞美君 登壇) ◎企画調整部長(夏目貞美君) 二点ほど追加で御質問いただきましたので、お答え申し上げたいと思います。 最初の一点は、交通安全対策というようなことで、非常に事故が多発しておるのでその対応と、こういうことでございますが、残念ながら今年も死んだ方が二十二人出ると。また、議員さんおっしゃられるように件数でも前年に比べて非常に増えているというような状況でございます。やはり自動車の保有台数が多くなったり、あるいは運転免許をお持ちの方の数が増えたというようなことが、こういう原因にはなっていると思うわけでございます。しかし、こういう交通事故に対して歯止めをかけると、こういう方策については私どもも日夜苦心をしておるところでございますが、私どもも関係の行政機関や、あるいは交通安全推進団体を初めとする皆さん、あるいは家庭、地域、職場の人々の理解を得て、市民総参加による交通安全対策をすべきであると、こんなふうに思っております。 今年の実際の事業内容としては、一つとして交通安全のキャンペーンを実施してまいりたいと、こういうふうに考えております。具体的に言いますと安全意識の高揚を図るために、昨年も実施したわけでございますが、市民大会を実施したいと。今年は篠ノ井でやりたいというふうに予定しております。それから、毎月五日が交通安全の日になっておるわけでございますが、この日に交通安全推進団体の方々と連携して、交通安全人波作戦等を実施して、啓発活動をしたいと。それから、交通安全のシンボル塔を設置したり、横断幕や懸垂幕を要所要所に設置していきたいと。それから、当然として広報紙へのキャンペーン、それからPR記事の掲載、それから電光掲示板等で交通安全を呼びかけるニュースを流していきたいというようなことでございます。 それから、二つ目として、交通安全教育の推進を強化していきたいと、こういうふうに考えております。子供さんやお年寄り、交通弱者の事故防止のため、実は昨年高齢者交通安全推進委員を設けたわけでございますが、その方々に対する研修会を強めていきたい、あるいは園児、児童の交通安全教室を開催していきたいというようなこと。それからまた、各地区にあります交通安全推進委員会、母の会との連絡を密にして、交通安全教育を積極的に推進していきたい。それから、自転車の事故防止のための安全教室を開催する。それから、若者の無謀運転を追放するため、御家庭においても交通安全家族会議を推進するよう呼びかけていくと、こういうようなことでございまして、今後ますます車社会ということになるわけでございますが、市民一人一人が自分の安全は自分が守るという考えで行動することを呼びかけ、交通安全知識の啓もうに取り組んでいきたいと、こんなふうに考えております。 またさらには、踏切の改良等については、今後一層力を入れていきたいと、かように考えております。 次に、さわやか日替わり通勤市民運動に関連いたしまして、さわやか日替わり切符の御提唱をいただいたわけでございますが、おかげさまでさわやか日替わり運動も昭和五十七年から運動を始めまして、市民の中には定着をしてきているようでございます。市内の主要地点、十一か所で調査をしておるわけでございますが、昭和六十年に一万七千十二台、十一か所でございますが、車があったのでございますが、六十三年で一万七千九百三十六台ということで、約九百台増加しておるわけでございますが、自動車の保有状況等を勘案すれば、相当頑張っている数字だと、こんなふうに考えております。 それから、路線バスの運行状況等を調べますと、六十年に対比しまして、十三路線のうち八路線で逆にスピードが上がったというようなことで、これも専用レーン等の設置の効果が出ていると、こんなふうに考えておるわけでございます。 また、八年目というようなことで、やはりマンネリ化しないかというような御意見も承っておりますので、市の交通対策委員会にこの盛上げのための検討もお願いしているところでございます。それから、本年度はドライバーの意識調査を実施して、公共交通機関への利用促進の方策をなお一層強力に検討してまいりたいと考えております。 それから、御提案いただきましたさわやか日替わり切符でございますが、これもなかなか啓発活動としては大事なことと思うわけでございます。十分皆が意識するということは大事であると思いますので、私どももこのことにつきまして、十分検討させていただきたいと、かように考えるわけでございます。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 十五番若林君 ◆十五番(若林佐一郎君) ありがとうございました。 すばらしい回答を何人かにいただきまして、大変有効な時間を過ごさせていただきまして感謝を申し上げます。 時間がございますので、もう一度同じ問題で恐縮ですが、教育長さん、今の通学区の問題についてちょっとお話をしながら、お聞きをいたしますけれども、私も正直言って、篠ノ井に住んでおりまして、篠ノ井が長野市に合併したのが四十一年ですから、もう二十年たっているわけです。その間に、いまだに篠ノ井の人間が長野市立の皐月高校へも入学できないということは、長野市民であってだれでもこれは不公平な悲しいことだなあと、こう思うのであります。 それから、私のところへいろいろなお話がまいりますけれども、私がこういうことを言っているものですから、例えば信更の十九号線沿いの部落から屋代高校へ生徒が通っているのですが、何しろ安庭の向こうの方から来るものですから、交通の機関が非常に不便で乗り継ぎがうまくいかないというようなことで、お母さんが朝何しろ学校まで送ってくるわけです。それでまた、夕方は部活をやって家へ帰る時間になると、七時ごろになると、またどうも交通機関がないから、お母さんが迎えに行くと、これを三年間もそんなことをしているようなことでは、これは大変だというようなことで、何とかこれ見直してもらえないかという、そういうお話があるかと思うと、昔篠ノ井の青年会議所だったのですけれども、御承知のように今、南長野青年会議所ということになりまして、篠ノ井の若い商工業の人たちが更北、川中島、松代方面へも、川中島あたりまで皆声をかけて、そうして青年会議所の仲間を多くふやそうとして努力するわけですけれども、篠ノ井の子供は余り川中島や更北の皆さんと、こちらの方の長野の川の北の方の高校に来ないものですから、仲間がいないもので、これが坂城や戸倉や、更埴市の方へ呼びかけるのでしたらわけないのですけれども、何しろ長野市民ですから、こっちへしか声かけられないので、そういう点で友達がいないもので非常に不便をして悩んでいるような事態がたくさんにあるわけです。 こういうことが、将来の長野市を展望したときに、どのような結果をもたらすのかなあというようなことを考えたときに、私はどうも奥村先生一生懸命で、教育大綱を作ってもらったけれども、そういうものの精神とこういうものがどういうところで合致するのかなあということまで、自分で寝ながら考えたりしていることがあるわけです。そういったこともありますので、ひとつ長野市だけは特例で何とかならないものかなあというようなことを考えるのですがどうですかなあ、先生ひとつ。三つに分かれているのは長野市だけなのだから、さっきおっしゃったように。 ○議長(今井良雄君) 教育長奥村君   (教育長 奥村秀雄君 登壇) ◎教育長(奥村秀雄君) 十二通学区ができたのは昭和四十九年でございます。当時は長野市が南と北とが合同する意識というものがまだそれほど高まっていない時点でございました。それが、その後だんだん南と北との意識の統一が図られてまいりまして、この第三通学区と第四通学区の矛盾を指摘されるようになってきたと私は認識しております。それが一点でございます。 二点目の皐月高校につきましては、現在市立高等学校研究委員会というのが設置しておりまして、議員さんの御指摘のように、せめて長野市の子供たちは市立高校へ行かれないかという、そのことも含めて検討している最中でございます。 三点目は、今後の見通しについては、先ほど御答弁申し上げましたので御理解いただきたいと、こう思います。 ○議長(今井良雄君) 十五番若林君 ◆十五番(若林佐一郎君) どうもありがとうございました。 市長さんからもいろいろ有効なお話ありましたが、いよいよ閣議了解をいただく前提の市の行政は大変でありますが、大いに頑張っていただくことを祈念いたしまして、質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(今井良雄君) 二十八番近藤秀勝君   (二十八番 近藤秀勝君 登壇) ◆二十八番(近藤秀勝君) 二十八番公明党長野市議団の近藤秀勝でございます。 平成元年を迎え、新しい時代の建設に向けて一歩踏み出しましたが、諸問題のうち最も関心の高いもの二点と、その他の項で地元大豆島小学校百周年に向けて一点お伺いをいたします。市長初め各部長の実のある回答を期待するものであります。 最初に、一として、松代大本営跡地に平和祈念遊歩道公園と記念資料館の設置を。昭和天皇の崩御は昭和の一時代の一区切りとして改めて振り返ったとき、戦争、敗戦、建設、経済大国と六十四年間の中で、大きな歴史的な転換を見ました。平成元年は生活大国に向けて、生活創造の世紀へと移行しております。こうした流れの中で、戦争不戦への願望は全世界の民衆の祈りでもあります。そこで一九九八年の冬季五輪国内招致一本化が決定され、全世界一本化に向けてしのぎを削る昨今でありますが、世界の平和の祭典にふさわしい環境づくり、平和へのメッセンジャーとしての責任が本市の最大の責務であると思います。私ども公明党市議団は平和運動、文化活動の中で、平和宣言都市の推進を積極的に展開してまいりましたが、天皇の戦争責任が問われる昨今、天皇制について現行憲法下で定められている象徴天皇制を再確認した上で、戦前、天皇を権力の象徴としたり、軍国主義体制の中で政治的に利用するようなことが今後あってはならないと断言するものであります。 昨年八月、長野市松代町の大本営象山地下壕を市が保存利用することで、地権者や地元関係者の間で話合いが決まり、検討委員会で性格づけについて今後検討されてまいりますが、塚田市長は「二十世紀は戦争の世紀と言われている。二十一世紀は平和の世紀と言われるよう、手を取り合って平和運動を広げていきたい。」と語っております。誠に同感であり、松代大本営関連跡地を平和への発信基地と定め、推進していくことが市民共通の願いであります。 象山、白鳥、皆神山は大本営跡地として、地下壕群として点在しておりますが、一般公開の対象とされる象山地下壕は地下壕そのものが戦時下の現況をそのままとどめております。観光開発の行き過ぎによって、反戦への願いが半減しないよう歴史を正しく伝えられるべく、史実に基づいた開発を願うものであります。そこで、記念資料館を壕の一部にあて、公開を望むところであります。私は何度かこの地を訪れ下見をしましたが、象山山周辺一帯から白鳥山に至る神田川沿いを遊歩道公園地域ととらえ、遊歩道、サイクリングコースとして再整備し、四季を楽しめる桜並木、梅林、あんずの森など、数々の植林を地元の協力を得て行ったり、地下壕開発に従事された父を持つ山根昌子さんより贈られたアンネのバラを平和の象徴として、記念に植園することも考えられます。歩道の空間を万葉より現代に至る歌詩や短歌、記念碑、彫刻を配置し、平和ゾーンとして位置づけたらいかがでしょうか、戸津商工部長の御所見をお伺いいたします。 二つとして、若里市場跡地開発構想について。本市は昨年国際コンベンションシティに選ばれ、県推進のリサーチコア構想とともに、それぞれ若里団地跡地を情報発信基地として、各種情報ネットワークの拠点として考えられております。世界の最大のイベントである一九九八年開催予定である冬季五輪では、アイスホッケー、アイスアリーナの競技サブ会場として使用されるとともに、大会運営本部、プレスセンター、放送センター会場として利用されます。市が計画のコンベンションホールは展示会、見本市、国際会議、イベントなど、精力的に開催し、市のエネルギー源として考えられておりますが、コンベンションホール用地取得費十一億円と、地盤調査基本設計費に四千五百八十二万円が計上されましたが、今後とも建設資金は市単によるのか、第三セクター方式によるのか、オリンピック関連建設資金によるのか、基本的な考え方をお伺いいたします。 次に、通産省が民活法の一環としてリサーチコア構想を提唱し、県はこの構想を基に、同跡地内に新産業センタープラザ建設を計画しております。新産プラザは高度情報化に併せた産業発展のための人材育成施設、研究開発、企業育成施設を含めた情報の発信基地として考えられております。そこで、具体的には市としてはコンベンションホールと県の新産プラザとの絡みについての整合性について、活用方法はどのように考えておられるのかお尋ねいたします。 次に、五・五ヘクタールの用地の一部取得費、十一億円が計上されましたが、市場跡地は不整形でもあり、今後の諸施設設置計画も考えられますので、今のうちからできる限り用地確保が必要かと思われます。このほかに国際コンベンションシティとして、二十一世紀に向けた都市づくり構想について、塚田市長の御所見をお尋ねいたします。 そのほかとして、一九九〇年平成二年秋、大豆島小学校は百周年を迎えます。この通学区域は近年人口が急激に増加し、小学校の諸施設は手狭となり、PTA、区長会、地元議員など、地元の総意により校庭の拡幅、体育館の拡張など陳情したところでありますが、塚田市長より前向きな回答を得ており、感謝申し上げるところであります。私はそこで将来この地域の人口増に伴い小学校生徒が増加傾向をたどっておりますので、できれば将来設計に見合った体育館、水泳プール等体育施設の全面改築を希望するものでありますが、丸山教育次長の御所見をお伺いいたします。 以上、質問を終わりますが、時間がありましたら再質問をいたします。 ○議長(今井良雄君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 近藤議員にお答え申し上げます。 私に御質問いただきました若里市場団地の開発構想についてお答え申し上げますが、若里市場団地の跡地につきましては、順を追って御説明をさせていただきますが、まずあそこの利用方法といたしましては、一番長野駅、北陸新幹線の入ってまいります東口、また高速道のインターへのアクセス道路といたしまして、長野駅の東口は将来長野市の玄関、表の顔ともいえるところでございます。 その大事なところにあります跡地が、大きく空きましたものですから、市民の貴重な財産として市民の皆さんの合意と、それから長野市の発展に役立つ施設、こういうことで考えを進めてまいったわけでございますが、通産省の民間活力の導入によります、民活法のリサーチコアの指定を受けまして、将来国際化時代、また産業の振興が長野市の発展につながるし、雇用の確保につながるし、若い人たちの定着につながるということで、いろんな産業支援施設。通産省リサーチコア構想というのは、具体的には産業を発展させるための技術の研究、それから人材の育成を図ると、これが基本でございまして、開放型の試験研究施設を造ること、それから人材育成施設を造ること、また、いろんな交流施設、コンベンションなどの施設、研究開発型の企業育成の支援施設、企業のベンチャービジネスの支援をすると、こういうことがリサーチコアの構想で、それで長野市では、これに基づいて何をするかということで、県が中心になりまして、市と一緒になって、相談協議を進めてまいりまして、新産業センタープラザビルで人材の育成や先端技術産業のソフト産業の企業などが、ここで大いにひとつ産業を振興していただくと。それから、コンベンションホール、これを中核施設にしたいということで、構想を進めてまいりましたが、その後、お陰様で昨年の六月に長野市が冬季オリンピックの開催候補都市に決定いたしまして、その開催候補都市に向けての概要計画書の中で、この場所がプレスセンター、今御指摘のとおり、それからオリンピックやる場合には、プレスセンターや大会の運営本部やアイスアリーナ、アイスホッケーのサブ会場にするということで、概要計画書を発表した次第でございます。 ですから、オリンピックの前とオリンピックのときと、オリンピックの後、各施設を十分、特にオリンピックの後の施設利用をどういうふうに市民の皆さんの御理解と御協力の中で、長野市の活力につながる施設にしていくかということを十分検討していかなければいけないわけでございまして、その辺の今、御指摘いただきました整合性を閣議了解を得ましてから、具体的な若里市場団地跡地の建設の検討委員会を作りまして、そして県とも協議して、その計画を立てて順次整備をしていきたいと、このように考えておりまして、資金については、今、市の単独か、五輪の補助を受けてか、第三セクターかということでございますが、現在は五輪の関連施設といたしまして、国の二分の一の補助を受けて事業を実施してまいりたいと、このようなことで文部省と協議を進めておる次第でございます。 コンベンションホールがオリンピック開催時には、アイスアリーナ、スケートリンクにいたしまして、オリンピックが終わればコンベンションホール、イベントホールとして活用してまいりたいと。それが、国際コンベンションシティの指定を受けた長野市にもふさわしいいろんなイベントやコンベンションの誘致は長野市の発展に大きく活性化につながると、こういうふうに判断しておる次第でございます。今後、閣議了解後、十分検討して整備を進めていきたいと、このように考えておる次第でございます。 コンベンションシティを受けまして、長野市は平成元年度の中で、コンベンションの都市基本構想を策定いたしまして、それに従いまして、国際化にふさわしい長野市の発展を図っていくように整備を進めていきたいと、このように取り組んでおる次第でございます。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 商工部長戸津君   (商工部長 戸津幸雄君 登壇) ◎商工部長(戸津幸雄君) 私からは松代大本営跡地に平和祈念遊歩道と記念資料館の建設をしてはどうかとの御提言でございますが、お答えしたいと思います。 議員さんもおっしゃられておりますように、象山地下壕は戦時下の現況をとどめている、そういった中で、史実に基づいて保存、開発をしてはどうかと、こういうことでありますが、そういう基本を踏まえた中で、二点ほど御提言をちょうだいいたしました。 その一つには、平和の願いを込めた祈念資料館をできればその地下壕の中に設置してはどうかということ。 それからもう一つは、象山の一帯から、あるいは白鳥山といいますか、舞鶴山といいますか、あちらに至るまでの神田川のほとりを遊歩道公園地域と指定して、そうしてその中に遊歩道やサイクリングコース、あるいは四季折々に楽しめる桜並木とか、梅林とかそういうものを植えて、そうしてその中へ記念碑や彫刻などを設置してはどうかと、こういうすばらしい御提言をいただきましたが、現在御案内のように、この保存に当たりましては、象山地下壕保存等対策委員会が発足いたしまして、折々御協議をいただいて進めていただいているわけでありますが、具体的な保存開放等の方策につきましては、委員会の検討結果に基づいて行うわけでありますけれども、ただ今ちょうだいいたしました貴重な御提言は、今後の研究課題とさせていただきたいと思います。 どうもありがとうございました。 ○議長(今井良雄君) 教育次長丸山君   (教育次長 丸山義仁君 登壇) ◎教育次長(丸山義仁君) その他のうち、大豆島小学校の体育館の増改築、それからプールの全面改築などにつきまして、お答えを申し上げます。 現在の体育館は昭和四十七年に建設されたものでありまして、面積は六百五十一平方メートルであります。児童数からいたしまして、狭あいであるというふうに認識いたしておりまして、将来における本校の児童数を予測し、全面改築の方向で検討してまいりたいと、かような考えでございますので、しばらく時間をお貸しいただければと、こんなふうに考えております。また、プールの全面改築でありますが、体育館の全面改築の際に検討をしてまいりたいと思っております。なお、お話の中に運動場の改築のお話がございましたが、これにつきましては今後の課題としてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 以上であります。 ○議長(今井良雄君) 二十八番近藤君 ◆二十八番(近藤秀勝君) 市長初め、明快なる御回答をいただき大変ありがとうございました。 コンベンションホール、新産プラザ等関連施設については、閣議後庁内においてプロジェクトチームを編成して、検討していくということでございますし、また、この施設会場についての予算としては、冬季オリンピック予算では一千四百億円の計上がされているわけですが、そのうちの二分の一が国の補助ということでございますので、そういった形の中で運営されていくわけですけれども、長野市を中心とした北信地域は、各種のIO部品など、電子部品の生産が手がけられているほかに、OA機器とか、ファクシミリ等の情報関連機器製造業の集積が進んでおりますし、また、印刷出版、情報サービス業やコンピューター、電子技術を応用した先端技術製品への取組が積極的に行われているわけですけれども、こうした情報産業の活性化を進めるためのソフト面での開発基地としての研究機関や人材育成のための場にしたいというようなお話がございましたけれども、コンピューター部門とか、また電子開発部門の学園とか、またビジネス学院とか、また、印刷出版業など推進する情報集積共同開発研究センターの設置など、考えられるわけですけれども、そういった私どもの身近で、大変これからの今、長野市は高速交通網時代を迎える最中でございますけれども、非常にそういった先端技術が後れを取っているのではないかというような気がいたしますので、そういった意味でもこういった情報施設をしっかりと、これからも取り組んでいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 昼食のため、午後一時まで休憩をいたします。   午後 零時 休憩   午後 一時 再開 ○議長(今井良雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 一番北野隆雅君   (一番 北野隆雅君 登壇) ◆一番(北野隆雅君) 一番北野隆雅でございます。 今日はたまたまお釈迦様涅槃の日に当たりまして、くしくも午後の一番バッターを引き受けることになりました。平成元年を迎えまして、理事者各位には心を改めて長野市将来のため、市長以下一丸となって日夜御努力をしておられる姿に対して、深く敬意を表するものでございます。新幹線、高速道、冬季オリンピックと刻々変化する政情の中で、将来の展望に立ってしっかりとした計画を樹立して、着々と基礎を固めることが大切と思われます。なお、この秋は、市長選を迎え、またまた大変なこととは思いますが、我々新友会も最大限の努力をするつもりでございます。さて、私は五点ほどの問題につきまして、質問申し上げますので、理事者各位の誠意ある御答弁をお願いするものでございます。 一つといたしまして、高速道インター周辺の土地と側道沿線の開発についてお尋ねをいたします。高速道も対策委員会、地権者会の御協力の下に、昨年十二月から一月にかけまして、契約ができて一息というところでございます。(仮称)須坂インター付近におぎのやの釜めしが三千五百坪の土地買収に来たとか、坪当たり十八万円だと、こういううわさがどんどん流れてまいっております。また、松代地区では、二、三十人の地主が呼ばれて、ある企業が買収交渉に入ったとか、いろいろなうわさが流れております。先月新聞紙上に出た須坂市屋島、福島の農転の問題も含め調査をいたしました。屋島線井上間に約十一か所ぐらい埋立てがしてございます。若穂芦ノ町から農免道路が入っておりますけれども、その付近には五、六か所の埋立てが見受けられております。この現状から見て、長野市、須坂市では、前々から申し上げましたとおり、都市計画の見直しと土地利用についてどこまで話合いが進んでおるのかお聞きしたいのでございます。 一例を申し上げますと、若穂の長菅線、大門の下には付近にバス停が出来るわけですが、この付近も含めながらお願いをしたいと思ってます。なおまた、ちまたには綿内の東山区域、あるいは駅東、俗称馬場沢と言っておりますけれども、ここに県が住宅団地、あるいは工場団地を持ってきたいという話が既に出ているわけですが、その面も含めながら、ひとつ都市計画の見直しの問題を答弁願いたいと思います。 二つといたしまして、農業委員会はこのような状況の中で、指導監督をしておられるわけでありますけれども、あるいは今御案内のとおり、老齢化の進む農業者が資材置場だとか、あるいは庭石置場、あるいは木材置場等と埋立てをしている実態をどの程度つかんでおられるのか、是非お答えを願いたいと思います。 まだそのほかに、登記面は直ってないけれども、既にある業者が買ってあって、表上出て来ないというそういう問題もずいぶん若穂には控えております。 その次に、前回より新聞紙上に二回ほど市長談話がありましたが、落合橋付近にヘリポートを設置したいということにつきまして、御質問をいたしたいと思います。 私も地元のゆえを持ちまして前回提案している以上、責任を感じまして、先日長野放送の報道部長さん、あるいはパイロットの皆さんと打合せをいたしてみました。落合橋上流は環境的、あるいは気象的には条件からみて非常に適地であると聞きまして力強く思い、地元、牛島、町川田地区とも再三にわたり協議をいたしました。また、千曲川工事事務所とも協議をして、地元とパイプ役をしておりますが、縦割行政の中で北陸地建、長野市、地元、あるいは県とこういう中で、話を進めることが一番重要であろうと思われますが、冬季五輪の大目的のために、早急に目鼻を付けなければならないと思われます。そこで、市長さんの決意のほどをお聞かせ願うとともに、今までどの程度進行しておるのか、お聞きをしたいのでございます。 次に、前回にも御質問いたしました千曲川流域下水道について御質問を申し上げます。若穂地区では区長会によりまして、六十三年度におきまして、小布施町、高山村の下水道、あるいは農村集落排水等を視察をし、市民の関心がいよいよ高まってまいっております。ご存じのとおり、千曲川流域下水道は小布施町を経て須坂市と順調な進捗をみております。現在小布施町は網管埋設のために四方交通止めというような状態であります。そこで、若穂地区の下水道の計画をお聞かせ願いたいのであります。地元では、下水道貯蓄等を始めまして、運動してまいりたいと思っております。聞くところによりますと、高山村の一部では農村集落排水が一部供用開始になったようですけれども、負担金が高すぎてなかなか入れないという現況がございます。一戸当たり大体八十万円前後と聞いております。あるいはまた、負担金のほかに便槽の改良ということが必要になります。そんなようなことから、利用率が非常に低いというようなことを聞いております。このようではと思い婦人層にお願いして、負担金貯蓄を始めて、その高揚を図りたいと思い、今後若穂地区、併せて松代地区の下部といいますか下流といいますか、方の下水道の計画をお聞かせ願います。 なお、排水管の口径がこの話を早く進めないと、聞くところによりますと、須坂までは大きな管が来るのだそうですけれども、須坂を過ぎると管が小さくなってしまうと。本管が小さくなってしまうと、若穂地域の排水はできなくなってしまうわけですから、そういうようなことも絡めながら、早くこの手を打っていただいて口径が小さくならないように、大きな管でそのまま若穂の方へ突っ込んでいただくような方法を是非考えていただきたいと、こういう意味で御質問申し上げるわけでございます。 次に、市営温湯温泉、これが電探を行いました。松代温泉、保科温泉の民営化についてでございますが、実は昨年十二月三日に実施されました温湯温泉のヘリによる電探の、電波探知機で温泉を探るわけですけれども、電探の結果、どのような結果が得られたのかお聞かせを願いたいと思います。高速道通過を四年後に控え、地域の活性化と外貨獲得のため、松代温泉、保科温泉、温湯温泉の思い切った民営化が必要と思われますが、理事者の方針をお聞きしたいと思います。かつて、小諸市において高峯高原に国民宿舎を経営しておりましたけれども、赤字続きでどうにもならなかったということでございます。民営にしてからは、サービス面、あるいは施設面その他非常に改良されまして、現在では黒字となり、盛況のよしと小諸の市会議員に聞いております。冬季五輪を迎える中で、長野市のホテルでは外国人から見れば、ホテルではないというような感触とかいう話も聞いております。この際、市長の言う発想の転換と、柔軟な対応を図ったらと思いますが、御所見のほどお聞かせ願いたいと思います。 五番といたしまして、冬季五輪今後の運動方針についてでございます。私は先般タイ国の高、これは中国系でございますから、高選手と言っているのですが、東京五輪の八百メートルの選手です。この人と二回ほどお行き会いいたしました。その中で、長野冬季の、長野県が日本では勝ったということで、完勝を激励されました。また、インドネシアに行っても、冬季五輪の長野決定のお祝いの言葉を聞きまして、本当に実は驚いたわけでございます。そこで、どうしても世界に勝利を収めるためには、私たち議会、理事者一体となって世界に向かい運動せねばならないと、心に誓った次第でございます。今後、市の運動方針について、先ほど来、市長さんの決意も若干聞いておりますけれども、市長さんの御決意のほどをお聞きしたいわけでございます。 なお、先ごろ答弁の中で、バスターミナル内に開設いたしたいというオリンピックセンターの内容について、事務局長よりいつごろから始めるのか、どんな方法でやるのか、細部についてのお聞かせを願いたいと思います。 その他につきまして、二、三点御質問を申し上げたいと思います。まず一つとしては、助役級の技術屋を市に求め、総合調整をする考えがあるかどうかということです。御案内のとおり、行政というものは縦割でございます。建設省でも都市計画もあれば、河川もあれば、道路もあるというふうに、全部補助の付け方も縦割行政で来るわけです。その中にありまして、今予算を見てみますと、建設部の監理課で同盟会約四十ぐらい補助金を出しております。そのほかに各支所でいろいろな同盟会がございます。私もその同盟会一部会長をやっておりますけれども、また、高速道関連の仕事が先般来の、先ほど来の質問にも出ておりますとおり、非常に多く高速関連の国道、県道、市道等をやらなければなりません。また、河川等の工事の必要も多く出て来ております。 例えば、私が先ほど申し上げましたように、ヘリポートの問題です。このような公共事業がこれから目白押しになってくるわけですけれども、皆さんもお気付きだと思いますけれども、道路と水道が違う、下水道、舗装が違うというように、やっているそれぞれの課が違うわけです。その中で、特に長野市では今般大変御苦労をしていただきました企画調整部でございますけれども、高速道では大変第一線で御苦労していただいているわけでございますけれども、いよいよ市に帰ってきますと、おい、建設部さんお願い、河川水路お願い、どこどこお願いというふうに皆分けなければ、これがないわけ。大変横の連絡を取ることが大変でございます。そこで、私の御提案します助役級の技監といいますか、技術屋を建設省、あるいは県のトップクラスからお願いをいたしまして、総合的な要するに調整をしていただくことが一つ。 もう一つは、オリンピックを控えながら国から大きな財源を取ってきていただきたいということが一つでございます。これらの問題を処理するには、先ほど来、いろいろ話が出ておりますけれども、絵をかくことは楽でございますけれども、用地取得が最終的には一番難関と思われます。そこで併せながら、用地部の充実強化を特に要望をいたします。 次に、先ほど中沢議員さんからもお話がございました、工事の年間平準化の発注の問題について御質問を申し上げます。去年は会計検査とか、いろいろの問題がございました。一番工事のやりやすい四月、五月、六月がほとんど工事が発注されなかったという現況でございます。ところが、そのしわ寄せが今来ているわけです。あっちへ行ってもこっちへ行っても交通止め、交通止めというようなことで、実はお互い不便を来しているわけでございますけれども、四月、五月のうちに、工事の発注をいたしますと、旧単価、要するに古い単価で発注ができる。そうすると長野市においては、約一割ぐらいもうかるわけです。例えば舗装を百メートルやるのが、百十メートルぐらいできる。早期発注することによって、我々の税金が幅よく使えるがということになるわけですが、その面からいきましても、是非ともひとつ工事の平準化と同時に、早期発注をやっていただくようにお願いをいたしたいと思います。 次、これはちょっと我々全部が関係しているのですが、消費税の問題ですけれども、この間もある店屋に行ったら、「コーラ一本幾らするんだい。」「コーラ一本に幾ら税金かかるんだい。」いろいろな話があっててんやわんやしているのが現状かと思います。そこで、これは要望でございますけれども、財政部におかれましては、この消費税の問題が徹底するように、ひとつアピールを是非お願いをいたしたいと思っています。 最後に、昨年来、私が提案をしてまいっておりましたボランティアの第一線に立たれております民生委員さんの手当、それから市道の四メートル以上の拡幅についての用地補償を市が出していただけるということが要綱として決まりました。この点につきましては、厚く理事者にお礼を申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。 ○副議長(高川秀雄君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 北野議員にお答え申し上げます。 ヘリポートの設置に対します市長の決意でございますが、近年ヘリポートを造って、ヘリコプターの輸送への需要が非常に高まってまいっております。既に、報道関係の各社もヘリコプターを持っておりまして、早く長野市にヘリポートを造るようにという要望もいただいておりますし、また、産業用として本社と工場の間の輸送、あるいはその他いろんな産業振興用のヘリコプターの使用も盛んでございまして、もう一つは、観光用、あるいは旅客輸送用ということで、非常にヘリコプターの使用の回数が増えている中で、是非長野市にも冬季五輪招致もにらんで、いろんな面でヘリポートを早期に造っていきたいと、こういう方針でおりまして、そのために庁内に長野市内のヘリポートの適地の選定委員会を作りまして、いろいろ今まで市内の適地を調査を進めてまいったわけでございますが、三か所ほどございましたが、一番有力なのはただ今北野議員が申されましたように、落合橋上流の若穂の牛島地籍でございます。この地籍に今絞りまして、いろいろ調査を進めておりますが、また必要な協議を進めておる次第でございまして、一番問題点は、若穂の牛島地籍につきましては堤外地であると、こういうことでございます。川の中であるということでございまして、堤外地を堤内地にしなければいけませんものですから、堤防を造ったりしていかなければいけないと、こういうことでございまして、その辺が一番の問題点でございます。 それと、もう一つは、官有地、民有地がございますから、民有地の皆さんの御協力をいただかなければいけないということで、千曲川工事事務所と今、協議を進めておる次第でございまして、千曲川工事事務所と協議を進めております中では、基本的にはその種のヘリポートとしての御協力を申し上げたいと、このようなことでございますが、問題はやはり地元の民有地の皆さん、あるいは千曲川流域の皆さん方の堤外地を堤内地にすることについての御理解と御協力いただいて、御同意をいただかなければいけない次第でございまして、ぜひその辺の地元の御理解、御協力をいただきながら建設省の方とヘリポートについての問題点を詰めてまいりまして、そうして整備を図ってまいりたいと、このように考えておる次第でございますので、今後とも地元の皆さん初め、御関係の皆さんに是非とも御協力をお願いしたい次第でございます。 冬季五輪招致を目指しまして、この間の志賀のワールドカップの選手や役員の皆さん、報道の皆さんの間からも、是非長野市にもヘリポートは造るべきではないかと、こういう御指摘もいただいておる次第でございまして、ヘリポートの早期の整備を図ってまいりたいと思っておる次第でございます。 続きまして、冬季オリンピック招致についての今後の運動方針について、決意のほどを御質問いただいたわけでございますが、今までも閣議了解前でございますけれども、日本オリンピック委員会と相談いたしまして、必要なPRは進めてまいった次第でございます。 アルベールビル、フランスでございますが、ここで一月末に行われました世界オリンピック委員会の理事会、また冬季競技団体との合同会議にも出席をいたしまして、PRを進めてまいった次第でございます。その後、ベールにおきまして、アメリカでございますが、世界アルペンスキー選手権大会がございました。そこへも招致委員会から派遣をいたしまして、必要なPRと招致活動を進めてまいった次第でございます。また、同じく二月には、フィンランドのラハチィで世界ノルディック選手権大会がございまして、ここへも招致活動に臨んだ次第でございます。 また、先ごろ、志賀高原でワールドカップ志賀大会が初めて開催されまして、好天に恵まれて大成功を収めた次第でございますが、大方の選手、役員の皆さんの評価は非常に好評でございまして、特に、長野駅に着いたときの市民の皆さんの歓迎ぶり、また最後のお別れのときの見送りが非常にアットホームで、自然な状態で大勢の皆さんに御参加いただいて、交流が深まりまして、そういう意味でも非常に印象が良かったようでございます。また、スキーはワールドカップ済んだわけですが、今度はスケートのワールドカップ、軽井沢で開催されますし、国際ジャーナリストのスキー大会もございますし、いろいろ世界の大会が長野市初め、長野県内で催されますので、そういうときに精力的に長野を売り込んでいきたいと思っております。 今後のスケジュールといたしましては、閣議了解が四月ごろ得られましてからは、長野冬季オリンピック招致委員会の組織を体質強化、拡大をいたしまして、外務省を中心に国とも相談をいたしまして、世界にPRを進めていく方針でございます。 今後のスケジュールで、世界的な会合といたしましては、八月ごろですが、プエルトリコのサンファンでIOC世界オリンピック委員会の総会がございまして、年一回、IOC委員さん全員がお集まりになることでございまして、絶好の長野招致、閣議了解後の初めての会合でございますので、今年は八月のサンファンのIOC総会を大きなPRと招致活動の場にしたいと考えております。九月の中旬ごろは、サマランチIOC会長さんが長野を御視察いただき、アドバイスいただくことになっておりまして、その前後、東京で行われますオリンピックボウルにおきましては、なるべく大勢のIOCメンバーを御招待いたしまして、長野を御視察いただく予定になっておる次第でございまして、来年の夏ごろでございますが、いよいよ世界オリンピック委員会の皆さんが全員東京にお見えになりまして、東京総会を開くことになります。このIOC東京総会が一番大きな運動の山でございまして、世界中のIOCの委員さんが東京にお見えになるわけでございます。その前後には、なるべく大勢の、できれば全員の皆さんに長野を御視察いただき、我々の市民、県民の皆さんの熱意と期待とオリンピックにかける意気込みを御視察いただきたいと、このように考えておる次第でございまして、一九九一年のイギリスのバーミンガム総会に向かって、JOCと相談をいたしながら、何としても長野でこの冬季オリンピック招致を実現していきたいと、こういうことで今後一層招致活動を強化していきたいと思っておりますので、議会の皆さん方の議員連盟結成をしていただいて、大変精力的に御活動いただいておりますことに感謝申し上げ、今後ともよろしくお願いしたい次第でございます。 最後に、私から技術職員の統括として、国、あるいは県から来てもらう必要はないかと、こういう趣旨の御質問でございますが、いろいろ冬季五輪や高速道やいろいろ大きなプロジェクトがございまして、技術関連部門の強化は必要でございますが、それは庁内にも人材がそろっておりますので、問題は建設部、都市開発部、それぞれ部門別に分かれておりますから、その辺の連絡調整をしっかりやっていきたいと、このように考えておりまして、その辺の連絡調整をしっかりやっていけば、十分対応できると。技術部門はそういう意味で庁内の連絡を密接にする中で強化をしていきたいと、このように考えておる次第でございますのでよろしくお願いします。 ○副議長(高川秀雄君) 助役山岸君   (助役 山岸勲君 登壇) ◎助役(山岸勲君) 私から市営温泉の民営化につきましてのお尋ねにお答え申し上げます。 御質問にございましたように、昨年十二月三日にヘリによります電探をいたしたわけでございます。若穂、松代地区にわたって行ったわけでございます。両地区につきましてのその三日の電探の結果でございますけれども、実はまだ出ておりませんで、今月中にまとまって出していただくことになっておりますので、その結果を待ちましてまた種々検討してまいりたいと思います。電探と申しましても、結局温泉の脈、それから温泉の量でございますので、その辺が出てまいりますので、この結果は今月中でございますので、それによってまた検討してまいりたいと思います。 さらに、お尋ねの民営化の問題でございますけれども、地域の活性化を図るために松代温泉、あるいは温湯温泉の民営化がどうかというお尋ねでございます。御案内のとおり国民宿舎松代荘がございますし、さらに温湯温泉の市民センター、さらには市では経営をしておりませんけれども、保科温泉の永保荘があるわけでございます。永保荘は財産区でございますので、相談協議する機会もあろうかと思いますけれども、現在市といいますか公社で運営しておりますのは、その二つの松代荘と温湯温泉市民センターの二つでございます。 松代荘につきましては、御案内のとおり昭和三十九年に建設されまして、非常に老朽化も進んでおりますので、いずれ新築を考えなければならない時期にきているのではないかと考えております。ただ、御案内のとおりこれも地盤が非常に軟弱でございますし、さらに、出ておりますお湯がパイプを詰めるという、そういう変わった温泉でございますので、この辺にも問題があるわけでございます。そこで、本年度調査いたしました湯脈、あるいは湯量につきまして、先ほど申し上げましたようにもう一度検討いたしまして、調査結果に基づきまして考えてまいりたいと思います。 そこで、民営化のことでございますけれども、高峯高原の小諸の国民宿舎のことも例に出されまして御質問ございましたけれども、民営につきましては、今後民間の企業で経営の希望があれば、地元の皆さんとも十分相談をいたしまして、例えばクワハウスというようなものが大分最近出来てきておりますので、どのようなものがいいかいろいろ地元の皆さんとも御相談申し上げ、また、民間の御希望等も考えながら進めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(高川秀雄君) 農業委員会会長田中君   (農業委員会会長 田中忠雄君 登壇) ◎農業委員会会長(田中忠雄君) 農業委員会の会長の田中忠雄でございます。北野議員さんからの御質問にお答えを申し上げたいと思います。 御指摘のとおり、農地の埋立てが大変進められているところではあるわけですが、中でも市内に多くの埋立てが行われておるわけですが、特に、若穂、松代、大豆島、篠ノ井、西寺尾地区等に目立つかと思われますが、これは高速道用地のある、いわゆるアクセス道路により農家住宅を移転するものや、また、埋め土をして、農地として利用するというものであり、正規な手続を経たものであります。これらの地域は農業振興地域に定める農用地区、農用地区域を通称青地というところが多いわけでございます。この土地を転用する場合は、農用地区域除外と農地法による転用許可、場合によっては開発許可が必要となります。現在資材置場として埋め立て、陸砂利採取による埋め土等はそれぞれ正規な手続きを取り、許可されたものでありますので、無断転用はないものと判断をしているところでございます。 また、農業委員会では年五回農業委員と事務局職員によりまして、転用許可にかかわる事業の進捗状況、また事前着工、目的外利用、また無断転用等について調査、監督をして、違反者に対してはその都度厳重な指導をして対処しておりますので、御理解をいただきたいと存じます。 以上でございます。 ○副議長(高川秀雄君) 都市開発部長内田君   (都市開発部長 内田将夫君 登壇) ◎都市開発部長(内田将夫君) 私から、高速道インターチェンジ周辺の土地利用につきましてお答えを申し上げたいと思います。 (仮称)長野及び須坂インター周辺につきましては、ご存じのように市街化調整区域でございまして、なおかつ農振、農用地であるわけでございます。市では隣接の更埴インターチェンジを含めまして、三か所のインターチェンジが本市に影響を与えるものと考えているところでございますが、それぞれのインターチェンジの背後の都市機能、土地利用状況等を考慮しまして、特徴を生かした周辺土地利用計画を定め、機能分担を図るべきものと考えておるわけでございます。庁内に設置されております高速自動車道建設対策委員会の都市施設部会の中で、農業サイドとの調整を図りながら、土地利用の方向を今検討中でございます。 なお、本議会にも(仮称)須坂インター周辺の土地利用の計画作成委託料をお願いしているところでございますけれども、須坂市におきましても同様に考えていただくことになっております。 この土地利用計画作成に当たりましては、若穂地区でも街づくりのビジョンがそれぞれの皆様方の御努力によりまして、策定されておりますけれども、これらを十分参考にして立ててまいりたいとかように考えております。開発整備手法等を含めまして、地元の皆様方と協議をいたしまして、国・県と調整を図りながら計画作成をしてまいりたいと、このように考えております。須坂インターチェンジにつきましては、今申し上げましたように二市にまたがる都市計画でございますので、県を交えた中で、担当者レベルの協議を行っておりまして、両市で整合した計画を定める所存でございます。 お話にございました予定地周辺で農地の埋立てが見受けられるということにつきましては、個々の土地所有者がそれぞれのお考えで農地転用許可を取り、転換をしているものと思われるわけでございまして、直接インター周辺の土地利用計画とは関係がないものでございます。 それから、その他の中で工事発注の平準化、これについてお答えを申し上げたいと思います。建設事業の担当部局におきまして調整を取らせていただきまして、できるだけ早期発注等を含めまして平準化に努めてまいりたいと、かように思っている次第でございますので御了承のほどお願いいたします。 以上でございます。 ○副議長(高川秀雄君) 下水道部長滝沢君   (下水道部長 滝沢繁君 登壇) ◎下水道部長(滝沢繁君) 御質問のうち、千曲川流域下水道についてお答え申し上げます。 まず、松代地区と若穂地区の下水道の計画について申し上げます。松代地区は御案内のとおり千曲川流域下水道の上流処理区に計画されておりまして、現在の計画面積は市街化区域を中心とした約四百十ヘクタールであります。若穂地区は千曲川流域下水道下流処理区に計画されておりまして、現在の計画では市街化区域の六十二ヘクタールが計画の区域であります。若穂地区も松代地区と同様、現計画区域の周辺集落の流域下水道への編入についての要望が高いことから、現在農業集落排水施設事業合併処理浄化槽設置整備事業との整合を図る中で、技術的に可能な集落につきましては、流域下水道区域に編入すべく、県及び国と事前協議を進めているところでありまして、今後流域下水道の区域への位置づけをしてまいりたいと考えておりますので、よろしく御了承のほどお願い申し上げます。 ○副議長(高川秀雄君) オリンピック準備事務局長小林君   (オリンピック準備事務局長 小林丈志君 登壇) ◎オリンピック準備事務局長(小林丈志君) 御質問のうちオリンピックセンターにつきまして、私からお答え申し上げたいと思います。 オリンピックセンターにつきましては、ご存じのとおりバスターミナルの一階の部分に設ける予定でございます。その面積は三百四十三平方メートル、約百坪の予定でございます。その内容でございますけれども、展示部門とそれからミーティングの部門・会合施設という二つに大体分けたいということでございます。 その展示部門につきましては、先ほど市長からもお話ございました県内出身の五輪会、オリンピック選手の皆様から御提供いただきましたもの、あるいはオリンピック運動が目指すもの、またオリンピックとはどういうものか、それから冬季競技大会はどういうものかというようなもの、いわゆる理解を深めるもの。それからもう一つは、長野五輪が目指すものというようなものを展示物によって理解していただける、そういうようなものを目指していきたい、こう考えておるわけでございます。 それから、もう一ついわゆるミーティング施設につきましては、ボランティアの皆さん、あるいはボランティアだけではございませんが、一般市民の皆様にいわゆるよりどころとしまして寄っていただけるもの、そういう施設にしてまいりたい。そして、特にボランティアの皆様の単純に申し上げますとたまり場と申しますか、そこへ来ればだれかが来ていて、オリンピックのことについて、あるいはボランティアのことについて話合いができると、そういうような場所、サロン的と申しますか、そういうような場所にしてまいったらどうかと。当面はそう考えておるわけでございます。 将来的には、当然もっと高度なものになりまして、ボランティアの育成とか、あるいはもっとオリンピック意識の高揚、オリンピック運動の目指すものというようなものの講座というようなものも開いていかなければいけないのではないかと、こう考えておりますけれども、当面はとにかく市民の皆様にオリンピック運動とは何なのか、また、長野の目指すオリンピックとはどういうものなのかということを理解していただく、そういうものを目指してまいりたいと、このように考えておるわけでございます。 なお、同時に招致委員会の方で今後発行してまいります市民、あるいは県民の皆様に対してのいわゆるオリンピック情報、そういうようなものもそこで配布したり、提供してまいりたいとも思いますし、いずれにいたしましても内容等につきましては、皆様の声を聞きながら、順次整備充実してまいりたいと、このように考えておるわけでございます。 なお、開設時期につきましては、四月の中旬を目途としております。今後いろいろと御指導、御援助のほどをお願い申し上げまして、お答えとさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○副議長(高川秀雄君) 財政部長奥元君   (財政部長 奥元護君 登壇) ◎財政部長(奥元護君) その他に関連いたしまして、消費税のPRの問題、御指摘いただいたわけでございますが、基本的には考え方といたしまして、消費税そのものは国税でございますので、所管といいますのは税務署の方の所管になるわけでございますが、いずれにいたしましても長野市も消費税の課税対象という形になるものですから、各関係部におきますところの公共事業に関連いたします取扱いにつきまして、近々関係部を集めまして内部的にも説明会をやる予定をいたしておりますので、私ども財政部の方にも税三課あるわけでございますが、一応国税、地方税と一体に作業といいますか、皆さんの市民の方の税金の問題につきまして取扱いをいたしておりますので、御相談に応じられるような体制も作っていきたいと考えているところでございます。 ○副議長(高川秀雄君) 一番北野君 ◆一番(北野隆雅君) それぞれ御丁寧な答弁をしていただいたわけでございますが、一、二点再質問申し上げたいと思います。 先ほど私が第一の問題で申し上げたつもりでございますけれども、農業委員会会長さんの方からはそれぞれ転用の許可をとってやってあるというお話を聞きましたが、須坂においては既に屋島線で二件問題が起きたわけです。取り壊した現地を見てまいっております。そこで、私がお聞きしたいのは、今綿内方面で盛んに話が出ております東山工場団地、あるいは馬場沢住宅団地、こういうものが具体的に話として上がってきているわけですが、ところが都市計画上は青だ青だと言っているのだけれども、県がやった場合には青も黒もないわけだ。そこに私は土地利用を早く線を引きなさいと、こういっているわけなんです。もうちまたのうわさでは東山はほとんど土地は地主はオーケーを出しているというような現にうわさが出ているわけです。 そこで、長野市が将来にわたって土地利用をはっきり早く線引きをしないと、青だからいいのだ、青だからいいのだとそのままにしておくうちに、いつのまにか県が入り込んできて、もう工場団地造ったというような形になってはおかしくなりはしないかという、実は私は心配しているわけです。その面において、そういうニュースが一体入っているのかどうか。 それから、私さっき申し上げました(仮称)須坂インターはまるくなるわけですが、その中の土地が三千ちょっとあると思うんですが、おぎのやさんから具体的な話があったと、坪当たり買うには十八万円だと、ところが地元は税金の問題あって、売るか貸した方がいいかと今迷っているのだと。具体的な既に話が出ているわけです。これも青なんです。皆さんからいけば絶対開発行為はいけないんだと、こういっているわけです。ところが現実はそういう話が出ておる。そういうことに対して市はどういう対応をしていくか。実は昨夜、須坂の高甫の人ともいろいろ話してみましたが、高甫も誠にはっきりしていない。青だからいいのだと思っていれば、いろいろなうわさがどんどんちまたに出てきてしまう。高速道とはこんなに早く我々が、地方が様変わりするものかなあといって、実は私自体が驚いているんです。そういう面で、そういう問題が皆さんのお耳に入っているかどうかと、こういうことを具体的に御質問申し上げるわけでございます。 それから、実はその他の項で申し上げました私の、技術屋を総合的な調整のできる技術屋をという御要望を申し上げたわけですけれども、実はこのごろ建設省の河川ともヘリポートの問題で打合せしてまいりました。建設省というのは道路は道路、河川は河川、あれほどはっきり縦割の役所はないわけなんですが、その中で何とか北陸地建を突破し、それから国の方の河川の方をオーケーさせなければ、このヘリポートは到底実現はできないだろうと、実は私は感触を受けたわけですが、その中において、何としても河川局を落とさなければならない、暗にある課長はこういうことを言いました。「最後は、議員さん政治家を使って。」と、こんなようなことを言われました。 それもそれなのですけれども、今の私が見てる範囲では、市長さん助役さん初め、部長さんが余りにも忙しすぎるということ。もう建設部長さんになれば、そこらの側溝が詰まったの、そら舗装がはがれたと穴があいたといって、そういうとこも飛んでいかなければならないような現況の忙しさを持っているわけですが、その中にあって、トップに立つ理事者はなお忙しいわけだ。ですから、同盟会をやっても一年に一回総会を開いて、はいさようなら。さあこの道ならこの道をどうやっていくんだ、とことんまで二回、三回、五回と建設省へ押していかれる時間があるかというと、その時間が取れていない。これでは余りにもお気の毒だ。 私はかつて更埴の助役さんのところへ二、三回お伺いした経過がございます。その中で、助役さんが部長と話している話を聞きまして、「おい、県の維持課長にこういう話をつけておいたから、部長行ってこいよ。おい、県の道路建設課がこういう話をしていたから君行ってこいよ。」と、助役さんが机の上で指示をしている。あるいは公団へ、こういうとこを見まして、私は本当にうらやましいなという、実は感じを受けたわけです。 今、長野市においては非常に部長さん方が、おぎゃあと生まれてから墓場と同じで、ありとあらゆること全部管理職へかぶせてきているわけです。その中で、どうしても今後大きい仕事をやっていくには、その辺の国、あるいは県、どこへでも電話一本、あるいは財源の問題で飛んでいって、その獲得のできるような、そういう人があればうんと市長さん助役さんも楽になるんだがなあ。部長さんたちが楽になるのだがなあという、そういう観点から申し上げたつもりでございます。 どうか、その辺も十分おくみ取り願いまして、長野市がこれから先三年を目指すオリンピックに向かって、なざなりにもこれだけの体制が出来たというには、そこまでしなければ無理じゃないかなあという、実は感触を持っているわけでございまして、是非とも御検討のほどをお願いいたしたいと思います。 ○副議長(高川秀雄君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 北野議員の再質問にお答え申し上げます。 インター周辺の土地利用計画の中で、いろいろうわさがあるけれども、聞いておるかというお話でございますが、若穂地区におきましては、高速道に大変御協力いただく中で、地権者の皆さんに感謝を申し上げる次第でございますが、今後の若穂地区の発展にとっても住宅団地の造成、あるいは工業団地の造成をして、企業誘致を図るという地元の皆さんの御希望も承っておる次第でございます。松代地区も先ほども申し上げておりますが、都市計画の見直しもしておりますし、若穂地区におきましても、高速道に関連して、将来若穂の発展につながる地域の皆さんの御希望には沿っていかなければいけないと、このように思ってはおりますが、長野市も今土地利用計画を今までなかったのですが、平成元年度から作るということで、方針が決まっておりまして、平成二年度には長野市の土地利用計画を作るわけでございますので、ちょうど高速道のインターも今これから仕事が始まるわけでございまして、開通が四年度ですから、いろいろ動きが今おっしゃるように非常に激しい時代でございますので、よく土地利用計画を平成二年度に策定する前段階で、地域の皆さんの御意見を聞いて、将来に悔いの残さないように、しっかりした土地利用計画を立てて、地域の活性化と将来の住みよい地域づくりにつながるように、きちんとやっていきたいと、このように考えておる次第でございますので、御理解いただきたいと思います。 それから、もう一つは、大変いろいろ御理解、御同情いただいて、感謝に堪えない次第でございますが、いろいろ最終的に大きな国に向かってのいろんな問題につきましては、私市長の立場で先頭になって当たってまいりますので、それぞれ助役、部長、それぞれ職務に全力を尽くしておりますので、いろいろ御心配いただきましたが、そういうことのないように私も一生懸命頑張っていきますので、今後よろしくお願いしたいと思います。いろいろ国の方から来てもらえば楽かというと、なかなかそうともいかないわけでございまして、我々仕事をするにも市民の皆さんのそれぞれのバックアップがあって、議会の皆さんの御協力をいただいて、それが大きな力につながるわけでございますので、そういう点では地域の皆さんの御要望さえはっきり固まってもらえば、国に対しても強く言えるわけですし、十分御期待に沿えるように努力をしていけると、こういうふうに考えておりますので、その点は御安心いただきたいと思う次第でございます。 以上でございますが、よろしくお願いします。 ○副議長(高川秀雄君) 農業委員会会長田中君   (農業委員会会長 田中忠雄君 登壇) ◎農業委員会会長(田中忠雄君) お答えを申し上げます。 ただ今、市長の方から土地利用のお話等もるるお話があったわけですが、農業委員会といたしましては、飽くまでも我々の守るべきものは農地法という大きな法律が大前提でございますので、それに沿って農業委員会も業務を進めておるわけでございまして、ただ今議員さんの方からインター付近の二、三、不法に転用しているのではないかというような御指摘があったわけですが、現在までには私たち農業委員会の方へは、何の連絡もないわけでございまして、無断転用はないかと思っております。 それから、土地の価格の問題等もこれは市長さんの関係の方でまた、いろいろ行政の立場で心配をしていただくわけですが、そんなに無茶苦茶な話が出て来るとは私は思っておりません。どうかひとつそういったような無断転用のような様子がお見えになったら、ひとつ議員の先生方から事務局の方へ通報していただきまして、私たちの方で善処をしてまいりたいと、こんなふうに思っておりますので、よろしくひとつお願い申し上げます。 以上です。 ○副議長(高川秀雄君) 一番北野君 ◆一番(北野隆雅君) それぞれ理事者におかれましては、御丁寧な御答弁をいただきまして、厚くお礼を申し上げたいと思います。変わりゆく特に松代、若穂方面でございますもので、今後ともひとつ変わらざる御指導のほどを心からお願い申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。 どうもありがとうございました。 ○副議長(高川秀雄君) 四十二番宮崎一君   (四十二番 宮崎一君 登壇) ◆四十二番(宮崎一君) 四十二番宮崎 一でございます。 既に通告してあります順に従いまして質問いたしますので、簡明にして前向きの御答弁をあらかじめお願いをいたします。 質問の第一は、バス路線を守る補助政策についてであります。この問題は過去何回か取り上げてまいりましたので、私の主張については既にお分かりのことと思いますが、農畜産物の自由化や米の問題を農民が取り上げるように、バスの問題はやはり交通労働者を中心として運動を進めなければならないと思うからであります。 先日、信里地区のバスを守る会の総会に出席をしてまいりました。ここも二年前にバス路線が廃止することになり、アンケート調査を初め、住民一人一人が立ち上がり、かろうじてバスが運行されているところであります。いつの日バス路線が廃止されるか分からない、そんな不安の中で生活をしている人々、あるいは既に路線のないところで生活している人々はたくさんいるはずであります。 バスの利用者は、長野県下では四十年度に一億七千七百二十四万人であったものが、六十二年度には実に五千八百五十四万人と二十年間で三分の一に激減し、長野市内で見ましても、四十年代前半をピークにして年々減り続け、五十二年と六十二年の十年間を比較してみましても、三千十二万人から一千七百七十九万人に年々減り続け、逆に自家用車は十一万台から十七万台へ、二輪車は四万三千台から六万六千台へと増え続け、こうした自動車が交通渋滞を引き起こし、定時運行できずに更に乗客が減少する、運賃が上がる、乗客が減る、と悪循環が続いているわけであります。 しかも、一般企業同様法人税のほかに、自動車税、重量税、取得税、軽油引取税と税金だけは幾重にもかかり、公共性なるがゆえに運賃料金は抑制され、通学、身障、通勤割引など、本来文部省や厚生省、通産省がやるべきことをやらされ、普通の企業ならば直ちに不採算部門を切り捨てて経営を建て直すところですが、これまた、公共性なるがゆえにその自由もないわけであります。 こうした中で、精いっぱいの合理化が行われ、そこに働く労働者は自らの権利と職場を守るだけでなく、住民の足と生活を守る立場から路線の廃止に反対し、交通政策を住民、国民本位に転換させるために、運動を進めてまいりました。 そこで、私ども交通運輸関係の議員と施設県連の代表で、群馬県を視察してまいりました。群馬県も自家用車の保有率では全国で長野県と一位、二位を常に争っており、ほとんどが赤字路線で、長野県と並んで早くから問題になっていたところであり、特に先に述べたような上に立って、群馬県は第三種路線で、国庫補助対象外の路線に対して、県がその肩代わりをしている。その制度を中心に視察したのであります。しかし、その中でもまだ問題が残っていると考えられますので、それらを乗り越えた条項を県とともに制定されるように願うものでありますが、御見解をお尋ねをいたします。 その一つは、第二種生活路線への格上げが見込め、地域住民の生活に支障を来すと知事が認めたものということが、まず前提条件となっているわけでありますが、一つとして、二以上の市町村にわたって運行されているもの。二つとして、補助対象となった年度から起算して二年間を限度として交付するということ。三つ目として、補助対象経費を国が負担していた八分の二のうちの半分を加えた八分の三を限度とし、予算で定める範囲内とするとしている諸点についてであります。 つまりこの群馬県方式をそのまま長野県で実施した場合、長野市内だけを走っている路線は対象外となるわけでありますから、三種及び三種転落寸前の坂中、中曽根、川後、坪根、中尾、青池、十二、原市場、高野、赤柴、保科、温湯温泉の各線は、これから外されることになるわけであります。 二つ目としては、補助対象を二年間と限定すると、結局は二年間の延命策に終わり、抜本的な解決となっていないということをいわざるを得ないこと。 三つ目として、補助対象経費を八分の三もしくは予算で定める範囲となっているけれども、県は三種路線の廃止で既に昭和五十八年度の九億三千八百万円をピークに、六十三年度は六億九千六百万円と減少しているので、むしろこれを福祉政策として、国の補助金打切り後も県単独で補助を継続し、市町村に負担を及ぼさないようにすることなどが大切ではないかと考えるのですが、県に対して積極的な働きかけをすべきと思いますがいかがでしょうか。 次に、市街地や交通量の多いところを除いて過疎バスは、そのほとんどが交通量の少ない村の中を走っているので、手を挙げればどこでも乗り降りのできる自由乗降を積極的に取り入れ、乗客の利便を図り、増収を図ったらいかがなものか、既に市交通対策委員会でも提案をし、また、県議会でも一緒に視察に同行した浜議員が、提案をしているところでありますけれども、関係警察署と業者の間に入って、予算の特にかかることでもないので、検討に入ったらいかがと考えますが、御所見をお聞かせいただきたいと存じます。 また、バス専用レーンを初め、右左折レーンの設置など、道路改良について、積極的な御意見をいただきたいと思いますがいかがでしょうか。 二点目に、駐車場情報システムについてであります。市長は先日の伊藤議員の質問に対して、インテリジェントシティ指定都市となったこと、モータリゼーションの波の中で人と車の共存を考えなければならないとして、キャブシステムであるので、地中下事業と併せてセル方式の実施時期にと答えられておられます。しかし、松本市のインテリジェントタウン研究会は、駐車場不足や非効率的な利用による道路混雑のために、車社会の中にあって、結果的に集客能力が落ちている中心街の衰退を食い止めるために、県警の交通管制システムとのドッキングも含めて検討するとのことであります。 そこで、私は昨年福岡市と豊田市の駐車場案内システムを勉強してまいりましたので、具体的に質問をいたしたいと思います。福岡市のものは、市役所の隣にある都市計画駐車場で福岡県道路公社四百六台収容の天神中央公園駐車場と、日本道路公団二百三十二台収容の福岡駐車場を十四基の駐車場案内標識によって、満空表示によって、駐車場利用車の利便と交通の円滑化を図っているものであり、続いて訪れた豊田市の案内システムは名鉄豊田市駅を中心に、民間も含め収容五十台以上の駐車場十一か所、二千六百台の満空情報を収集し、中央制御コンピューターによってデータ処理をし、情報を発信し、外縁部表示板と駐車場入口表示板に各駐車場の情報を出すと同時に、カーラジオを千六百二十キロヘルツに合わせると情報を聞くことができ、さらに駐車場案内シテスムガイド・アンド・都心地区駐車場マップを見れば、旅の車でも大丈夫というものであります。これは建設省中部地方建設局を初め、愛知県及び愛知県警、民間駐車場、中部電力、NTTなどが協力をし、豊田市が設置したものであります。中央制御コンピューターなども部屋のほんの一隅にあり、自動的にデータ処理をしている驚くほど簡単なものであります。 長野市のセル方式は二〇〇〇年を目標としておりますが、これはあくまでも計画どおりにいった場合に二〇〇〇年に発足するというものであり、一方、市街地の車による混雑と商店街の空洞化は既に起こっているのでありますから、さらにまた、高崎市では駐車場案内で商店街に客を呼び戻すためにブロック表示板と個別表示板の二段階表示標識をとり、七ブロックに分けた流入進路ごとに利用状況や進行方向をブロック表示板で、まず表示をし、さらに三十七か所の駐車場の満空情報を個別表示板で知らせて、空いている駐車場に案内して、駐車場探しの車や入庫待ちの長い車の列はなくなったとのことであります。駐車場と表示板はNTT内に設置されたコンピューターの制御装置と、電話回線で結ばれ、市の都市整備公社が管理運営するという極めてコンパクトで安上がりのものであります。全国で初めて取り入れた高崎市長は、駐車場探しや交通渋滞による労力、時間、燃料の無駄を換算すると年間一億四千万円となり、逆にこれを取り入れ中心市街地の活性化と併せると十分採算が取れるとして、建設省の補助事業としたとのことであります。 市長が説明されたシステムを十数年後に求めるか、今、火急の対応を迫られている問題に対して、直ちに商店街や、あるいは駐車場経営者などと行政とが一体となって研究を開始し、取り組まれるかは理事者の決断であると考えますが、市長から決意と担当部長からは率直な御意見を伺いたいと思います。 三点目に、高速自動車道の工事とアクセス道路の建設推進についてお尋ねをいたします。 中央自動車道長野線の工事が私の地元でも驚くような早さで現在進められております。また、関越自動車道上越線も順調に用地買収が進められ、工事開始も間近と聞いております。道路公団事務所へまいりますと、中央にあと一千四百八十幾日と大書きをした数字が目に飛び込んでまいります。つまり、秒読みのような気持ちで工事に取り組んでいる姿が、そのままそこに出ていると思うわけであります。ところで、六十七年に何がなんでも須坂インターまでは開設するようにと迫った、我々県及び市の方には問題は残っていないか改めてお伺いをしたいと思います。 長野市の交通の特徴は、私が言うまでもなく、周辺地域からの交通の集中と通過交通が市内で錯そうし、犀川、千曲川がネックとなり、橋付近に道路が集中をし、市街地流入部の交差点付近の渋滞とともに、慢性的な渋滞になっていることは、論を待ちません。これらは、高速交通網によって通過交通の少なくなることも期待される反面、逆に新たな車の入り込みで混雑することをまず想定し、これに対応しなければならないことはもちろんであります。 そこで、更埴インターからの篠ノ井橋、丹波島橋及び国道十八号及び百十七号の架橋・道路拡幅工事、松代インターからの長野真田線、中野更埴線、五明西寺尾線、新川中島橋の道路新設及び改良・架橋工事、須坂インターからの長野須坂インター線及び屋島橋、さらには外周道路や山王栗田線を初めとする市街地道路の整備など、それぞれの進捗率などについて、今までお答えになられた分は結構でございますが、それぞれお示しをいただきたいと思います。 以上、それぞれインター開設に併せた計画と合致しているかどうか、また、遅れるとすればその対応はいかように考えておられるのか、この点について、もう間近に迫った大問題でありますので、決意のほどをお伺いいたしたいと思います。 特に、これと関連して、前回お尋ねをした塩崎バイパスについて念を入れて伺っておきたいと存じます。この県道バイパスの経過と重要性については、前回申し上げたとおりですが、特に私がこれにこだわりますのは、中央道通過反対闘争の中で、国道十八号バイパス通過に反対があり、県道バイパスの通過を望み、これも重要な条件で反対運動がまとまり、インター開設と同時に供用開始をするということで、合意内容の中に入っているからであります。市長は直ちに行動を起こされ、暮れも迫った十二月二十七日に早速地元の各代表や、私どもと県知事へ陳情されたことに対して感謝申し上げますが、しかし、この中で県の担当者が知事に対して、「この道路は地区の人が反対をしているから、予算措置が少ないんだ。」と説明をしていたのには、驚きと同時に怒りすら感じたのは私一人だけではありません。 なぜならば、この道路建設に当たっては、五十九年六月十六日に市長及び議会に陳情と請願を、そして同六月二十二日、長野市議会は国道十八号バイパスに代わる県道バイパスの早期建設に関する意見書を可決し、長野県知事あてに提出をし、さらに中央道・国道・県道バイパス対策委員会は、同六月二十六日に知事に陳情をし、県議会に請願をしているはずであります。県の対応が遅いので、六十三年六月九日、塚田市長に対し事業計画を立て直され、早期完成ができるよう関係機関へも施策を講ずるように陳情してあったはずだからであります。 そこで、お尋ねをいたしますが、市は県に対して五十九年、議会の決定以後及び六十三年六月以後どのように対応してきたのかお尋ねをしたい。また、今後どのように約束に近づけていくのか、この際明確にお答えをいただきたいと思います。 最後に、地元住民との間に入って、地元との交渉や工事過程などで市、県、国、公団は一心同体となって進められることがいよいよ大詰めを迎えた中で、最も大切なことであると考えますが、改めて決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。 最後に、埋蔵文化財の保管と展示及びフリーウェイオアシス構想についてお尋ねをいたします。 昨年、長野市の交通政策について講演を依頼され、九州を尋ねた際、おもしろいサービスエリアがあると話題になり、佐賀県の九州横断道金立サービスエリア、北部山麓公園とを結ぶ野外歴史資料館まで、車を飛ばしてもらいました。これは九州横断道建設の際に発掘された丸山古墳を移設し、地域の活性化のために、高速道と一体的活用を図ろうとしたものであります。本市における中央道及び関越道の工事による塩崎、松代、若穂の埋蔵文化財発掘面積は相当なものと思いますが、ここから出てきた文化財の保管についてでありますが、通常は発掘調査をし、図面と写真と文章に残して遺跡は破壊されてしまうわけですが、これをできるだけ物で保存し、それを復元、配置をし、古墳のもとの状況を分かりやすく興味深く、市民に展示をし、説明を加えれば、生きた野外教育施設になるわけで、私の見た久保泉丸山遺跡はサービスエリアから続く植物園の中へ、これを移設し、復元をして、遺跡の説明や原始、古代史などの説明や写真、絵などを有田焼で焼いて、自然の中の展示広場に飾られていたのであります。 これは開かれた高速道路としても北海道・砂川サービスエリアと北海道子供の国、北陸道・徳光パーキングエリアと松任海浜公園などが既に完成しているとのことであります。これらサービスエリア又はパーキングエリアと隣接する施設を利用することによって、一つには、高速道路利用者にとっては長時間の休息により、疲労回復が図れるということ。二つ目には、公園の利用者や地域の人々はサービスエリアやレストランなどを利用し、地域との交流が生まれ、地元の特産物、物産展などをし、りんご、長芋、漬物などを売れば、地域の発展振興ができることが期待されること。三つ目には、外部との交流、野外歴史博物館などの魅力で高速道路の利用者も増えるなどの効果が期待されるわけで、高速道路のオアシスとなり、親しみと潤いのある高速道路として期待されると同時に、観光都市松代と長野にもう一つの魅力が期待されるわけですが、このような構想はいかがでしょうか。 以上、質問を終わらせていただきますので、お答えをいただきたいと思います。 ○副議長(高川秀雄君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 宮崎議員にお答え申し上げます。 バス路線を守るための群馬県方式を取り入れた補助政策について、その他お答えを申し上げますが、御指摘のとおり山間地の過疎バスにつきまして、高齢者の皆さん、また、子供たちや交通に弱い立場の皆さんの足を守るという観点からは、路線バスの利用促進を図っていかなければいけない、維持していかなければいけないと、このように考えておる次第でございます。 その中で、群馬県方式といわれることについて御質問いただきましたが、群馬県のものは国庫補助から外れたものにつきまして、二か年の期限、年限を限りまして、二か年ということで決めまして、県が八分の三、市が八分の五ということで、補助制度を作っておる次第でございまして、これは非常に有効ではないかと。いろいろ問題がございまして、二年たてば、また利用者が少なければ廃止になってしまうわけですから、そういう意味では延命策に過ぎないという御意見もありますが、その中で住民の皆さん、沿線の皆さんのバス路線を守るための運動が盛り上がってきて、乗客が増えれば引き続いてまた維持できるわけですから、そういう意味では群馬県方式は有効であると、こういうふうに考えておりまして、長野市の交通対策委員会の意見もお聞きいたしまして、県には交通懇話会がございますし、交通懇話会に諮っていきたいと、このように考えております。また、市長会を通じても県に要望していきたいと。長野県においても、群馬県方式の採用についての要望をしてまいりたいと、このように考えております。 二つ目のバス利用促進策として、停留所以外でも手を挙げれば乗れる、降りられる、そういう自由な乗降ができるようにしたらどうかということで、これは非常に便利になるわけでございまして、バスを利用する皆さんには非常に便利な、どこでも乗れる、どこでも降りれるとこういうことでございますので、街の中までは無理かもしれませんが、山間地などでは、郊外では実施してもいいのではないかと考えておりますが、運輸省の方のいろいろな許可を得なければいけないわけで、これもまた交通懇話会や市長会を通じて、国の方へも要望してまいりたいと考えておる次第でございます。 三つ目のバスの専用レーンや右折、左折のレーンですが、これについてはバスの専用レーンも既に八か所ほど整備をいたしまして、約四千数百メートル整備をしておりますし、右折や左折レーンも幹線道路を中心に設置をいたしておりますが、ある程度の効果は上がっておりますので、今後もこの設置できるところ、広さやいろいろありますし、設置した方がかえって交通、バスの利便がよくなる場合には、今後も積極的にこれらの専用レーンの増設をしてまいりたいと、敷設整備をしてまいりたいと考えておる次第でございます。 続きまして、駐車場の情報システムの導入については、基本的には長野市の立場はなるべく早期に導入したい、こういう考えでございますが、ただ道路整備と駐車場などの整備がなされないと、このシステムの導入ができないので、今その準備を始めておるわけでございます。 長野市も昭和六十年の駐車場案内システム導入の調査研究のモデル都市に指定されまして、その調査結果が昭和六十一年にまとまった次第でございまして、その中では、駐車場や道路整備を進めまして、平成七年には導入してまいりたいと、そういうふうに目標年次を決めておりますが、これはそのころになると、セル方式のターミナル南通りが完成してくるのに併せて、昭和通りから南から長野駅までの約九十ヘクタールがこの駐車場情報システムの導入のエリアになるのでございまして、その準備ということで、既に導入を始めているといえば始めているわけで、街路事業もその導入の準備でございますし、立体駐車場も二か所ほど建設することになっておりまして、それも条件の一つでございまして、駐車場がたくさんないと幾ら駐車場シテスムだけ作っても入るところがないということで、駐車場を造ることが先決でございます。 そういうことで今進めておりまして、インテリジェントシティ整備基本計画の中でも、このシステム導入については国の承認を得ておるわけで、それぞれ今整備を進めておりまして、福岡市や豊田市の御視察の結果、高崎市の例もお話いただきましたが、長野市もそういう条件整備を進める中で、駐車場の情報システム導入ができるような長野市の都市基盤整備を積極的に進めていきたいと、このように考えて今取り組んでおるところであります。 ○副議長(高川秀雄君) 企画調整部長夏目君   (企画調整部長 夏目貞美君 登壇) ◎企画調整部長(夏目貞美君) 私からは四番目の埋蔵文化財の保管展示とフリーウェイパーキング建設についてをお答え申し上げます。 フリーウェイオアシス構想というものが最近話題になっておりまして、高速道路利用者の疲労回復、あるいは沿線地域との交流促進というようなことから、高速道を利用する人を増加するというようなことを期待して、こういう構想があるわけでございますが、全国三か所で現在工事中で、平成三年ごろオープンされるというふうに聞いております。松代に設置されます(仮称)千曲川パーキングエリアにつきましては、これをサービスエリア規模に拡大するよう、私どもも道路公団等には要望しているところでございます。 ただ、フリーウェイパーキングの併設につきましては、一つとして、高速道路本来の交通安全及びサービスエリアなどの本来の目的にどういう影響があるか、あるいは二番目として、高速道路の活性化に資することになるのか、あるいは第二パーキングエリア的なものでありますので、これは基本的には公園を造る、公園事業者等の第三者の負担で行われることなどの条件があるわけでございまして、現在建設中であるという北海道の砂川サービスエリアと北海道子供園というのも二百三十七ヘクタール、それから北陸道の徳光パーキングエリアと海浜公園も二十ヘクタール、それから先ほど議員さんからお話のありました九州横断道の金立サービスエリアと久保泉丸山遺跡を含む北部山麓自然公園、これも二十五ヘクタールと、いずれも大規模な公園計画を主体として進められているわけでございまして、いずれにいたしましても、これらの建設費は企業者負担となりますので、非常に事業費とも大きくなる問題でございますが、私どももこういうものについても十分研究してまいりたいとは考えております。 それから、埋蔵文化財のお話もあったわけでございますが、塩崎地区でもいろいろ立派なものが出ているわけでございますが、これらにつきましては、市立博物館に収蔵し、展示するというような方向でただ今進んでおります。 以上でございます。 ○副議長(高川秀雄君) 建設部長小林君   (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 私からアクセス道路の進捗状況等につきましてお答え申し上げたいと思います。 市長から代表、あるいは一般質問等でお答えを申し上げてございますので、若干箇所を割愛させていただきましてお答えをさせていただきます。 初めに、更埴インター関連でございますけれども、幹線の現道ルート十八でございますが、この地点につきましては、屋代地籍から塩崎地籍までの一定計画がございます。これを更埴改良区ということで、建設省直轄でやっているわけでございます。既に六十一年度からインター関連事業として、事業化されておるわけでございますが、現在まではやはり先行する用地補償等でございます。なお、この元年度からは篠ノ井橋の下部工に着手いたしたいと、四年度のインター開通には完成を目途とするわけでございます。 また、御指摘のございました丹波島橋でございますけれども、丹波島橋につきましても、県がこの元年度から現況の上流側に併設を進めると、こういう段取りでございます。 なお、百十七号の拡幅等につきましても、元年度から計画調査に入る予定になってございます。 次に、中野更埴線でございますけれども、これは用地の方はほぼ見通しがつきましたので、あとは本工事のみと、こういう状況でございますので、早目な進捗があるわけでございます。 次に、特に議員さんお気遣いをいただいております塩崎バイパスの関係でございます。塩崎バイパスにつきましては、事業認可区間の一千九百五十メートル、これは御案内のように南の方からでありまして、厳しい事業進捗からすれば、大変遅れを取っておると、こういうふうに言わざるを得ないと思います。それはそれといたしましても、御指摘をいただきました六十三年六月以降等の活動でございますけれども、まず第一に、地元の方々からもなぜ東からやらないのだと、こういうことで強く御要請も受け、暮れの二十七日には先ほど申されたような陳情を知事さんにお願いしてきたところでございます。当然私どもも強く要望しておるわけでございまして、特に元年度概算要求の出す六月以降の時点におきましても、私ども精力的にこの問題についてはやって来ておったわけでございます。元年度の関係につきましても、今国家予算がああいう状況でございますので、正確な数字はまだ把握できませんけれども、いずれにいたしましても、県単事業を導入をお願いしたいと、こういうことも申しておりますので、これらにつきましては精力的に進めてまいりたいと。 以上でございます。 ○副議長(高川秀雄君) 都市開発部長内田君   (都市開発部長 内田将夫君 登壇) ◎都市開発部長(内田将夫君) 私から駐車場案内システムにつきましてお答えを申し上げたいと思います。 市長の方からもお答え申し上げましたが、私の意見もということでございますので、申し上げたいと思います。基本的には市長が申し上げました基本方針を基にしまして、駐車場案内誘導システムの導入に向けて進めてまいりたいということでございます。 この駐車場案内誘導システム、私の方は案内誘導システムということで考えているわけでございまして、中心市街地に市民の皆様方がショッピング等を目的でお見えになるわけでございますが、目的のブロック内に駐車需要に見合う駐車場の整備がなされないと、この案内もできないわけでございまして、換言いたしますと、一つの駐車場がいっぱいになりました。その次に空き駐車場がないとそこに誘導できないというようなことがございまして、私の方はこの駐車場、しかも担保力のある駐車場の整備が、この案内誘導システムには絶対必要であるというふうに考えているものでございます。 担保力のある駐車場というのはどういうものかと申し上げますと、附置義務の駐車場、あるいは立体駐車場、義務系ビルに附属する駐車場、このように非常に担保力、利用転換がされることのないものにつきまして、私の方は案内誘導システムの対象として考えているわけでございまして、今青空駐車場というもの等が大変多いわけでございますが、これはいつ土地利用が転換されるか分かりません。したがいまして、そのようなシステムにはなかなか入っていただけないのではないかというようなこともあるわけでございます。 そのような中で、昭和六十年に私の方は長野市と高崎市と神戸市、三市が建設省におきますこの駐車場案内誘導システムのモデル都市の指定を受けまして、案内誘導システムの調査研究をさせていただいたわけでございますが、今申し上げましたまた議員さんの方からお話ちょうだいしました高崎市、神戸市等につきましては、この駐車場の整備がある程度進んでおる都市でございまして、すぐ実行に移したいということで、調査に入ったわけでございますが、長野市の場合は、今申し上げましたようにそれらの担保力のある駐車場がそれほどないというようなことから、交通セル、私の方が施行しております交通セル方式に併せて進めてまいりたいという基本的な方針の中で、この案内誘導シテスムの調査をしたわけでございます。 この中でも、いろいろ指摘されているわけでございますが、関連の都市施設の整備、これが一つでございます。それから、駐車場経営者との運営システムの整合を図るというようなこと、あるいは二重投資等を避けまして進めていく。こんなようなことが、問題として提起されておるわけでございますが、また、伊藤議員さんの方からも御質問等、御意見等ちょうだいしているわけでございます。また、先進都市等の事例も多くいただいたわけでございますので、私の方もそれらの事例等を研究いたしまして、また、駐車場の経営者等の意見等も聞きながら、また、市長の方から申し上げておりますように、できるだけ早い時期に導入できるかどうか、これらにつきましても検討はしてまいりたいと思っておる次第でございますので、ひとつ御了承のほどをお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(高川秀雄君) 四十二番宮崎君 ◆四十二番(宮崎一君) それぞれありがとうございました。珍しく時間がありますので再質問させていただきます。 まず、建設部長さんにお尋ねをしたいと思うのですけれども、県道バイパスの関係は先ほど申し上げたような形で、地元が非常に積極的に進めているわけでありますけれども、県の対応がもう一つぴりっとこないという、特に十八号からつなげて、これを高速道の工事用道路に使ったらどうかというようなことも前々から申し上げたのですが、今の段階ではもう間に合わないということがあります。しかし、続いて聖川の全面改修工事、それからここにかかる聖徳橋の全面改良工事、それから浄信寺川の工事ということになりますと、どうしてもこのバイパスを先に造っておかないと、それぞれの川の工事というのが非常にいろいろな意味で地区の生活に支障を来すわけであります。 特に、浄信寺川の関係につきましては、県道幅いっぱいに設計がされているわけでありますけれども、将来千曲川流域下水道が入ってくるということになると、これまたその時点で問題になってくるというようなこともありまして、この点について今少し説明をいただきたいということ。 それから、それぞれインターからの私の手元にあります進捗率でいきますと、特に今申し上げた塩崎の進捗率は予算的には五%、五明西寺尾線は一%というようなこういう状況でありますし、そのほかのところも五十%ははるかに割っているところがほとんどであります。そうすると、平成四年にそれぞれのインターが造れ造れとこちら側が言って造ったにもかかわらず、インターまでは予定どおりきたけれども、インターから車が出て来れるのかどうか、あるいはインターから善光寺まで一時間も二時間もかかるというような状況が生まれるとすれば、何のための高速道であったかというようなことで、逆に住民に別の意味での問題を新たに起こすことになるわけでありますので、その辺、確実に間に合わせるような状況で、計画年度に従ってやっているのかどうか、その辺のところをまず一点お伺いをいたしたいと思います。 ○副議長(高川秀雄君) 建設部長小林君   (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 再質問にお答えいたします。 まず第一に、塩崎バイパスの十八号、先ほど私も申し上げましたように、東の方からというのが大原則ということで、私ども考えておったわけでございます。当然そうしますと、今おっしゃられたように工事用道路として使えると。そうすれば、現在現道の県道篠ノ井稲荷山線等の交通のふくそうがなくなるというようなことが出てくるわけでございます。これにつきましては、十分私どもも精力的に県の方へ申し上げてまいりたいと、こういうことでございます。それに代わりますと、先ほどの工事にかかわる聖川橋、あるいは浄信寺川等の改修についても相当有利になると、こういうことでございます。 なお、現在それぞれのアクセス道路の建設を行っているわけでございますけれども、進捗率につきましては五%、あるいは一%という御指摘もちょうだいいたしました。この一%の五明西寺尾線、これは私どもが担当しておるわけでございますけれども、いずれにいたしましても、この二千五百メートルの関係の道路につきましては、オリンピック関係もにらんでございますので、その辺の整合もあろうかと思います。 あと、長野真田線等につきましては、ほぼ今の計画年次でまいりますと、インターに間に合うと、こういうふうに申し上げたいと存じます。 ○副議長(高川秀雄君) 四十二番宮崎君 ◆四十二番(宮崎一君) 駐車場の案内情報システムについてでありますけれども、昭和通りから下の方をターミナル南通りの完成に併せてということは、一応そういう意味では理解ができますし、また担保力のある駐車場がもっとできなければということについても理解をいたします。 ただ、問題は、今昭和通りから上の方がどんどん商店街が落ち込んで来ている。逆に、昭和通りより上の方、善光寺周辺の混雑をどういうふうに緩和するかというこの問題を解決しなければ、やはり長野の観光というのは成り立たないのではないかと。 例えば、善光寺、連休だとか、何か催物があったときに、実際にあったことでありますけれども、長野駅へ送るはずの貸切りのお客さんを新潟駅まで汽車を追いかけて行ったという例が、実はあるわけです。山形県の学校の先生ですけれども、どうしても今夜中に帰っていかなければ、明日学校を休校にしなければならないということで、長野駅まですら善光寺から間に合わないという状況が生まれているわけでありますから、このことは善光寺周辺の駐車場をどうするか、あるいは昭和通りから上の商店街の活性化をどう図るかという、そういう意味で是非とも商店街の皆さんや駐車場経営者の皆さんを、市がリードをしてやっていただかなければ、観光長野というのはこれから高速交通網時代を迎えて、問題が出て来るのではないかと。善光寺などこれっきり行かないというような状況が生まれないようにお願いをしたいと思うわけです。 それから、フリーウェイオアシスの建設について、確かにそれだけ余分な金がかかるのではないかということがありますけれども、八幡原の博物館、これもかなりいっぱいで、できればあそこの埋蔵文化財のを、もう一つ分館的な役割をここに持たせる。しかも、野外へいろんなものを設置するというようなことをやれば、すぐ間近でありますから、歴史の町松代と古戦場、それから小島部長がいらっしゃいますけれども、小島部長の好きな皆神ピラミッドなどもこの際に大いに売り出すことが可能になってくるのではないか。こういうような構想の中で、ひとつ潤いのある、特に関越道から来た場合にはずっとサービスエリアが距離的にあるわけですから、是非部長がおっしゃられるように、これをパーキングエリアではなしに、サービスエリア的にしてしかも、今申し上げたような高速道のオアシスを長野市へ造ってもいいのではないか。観光地としてそういうものがあってもいいのではないかというふうに思うわけであります。 バス路線の関係については、特に乗降自由方式というのは、県議会でも山極さんが前向きに答弁されておりますので、是非実現に向けて長野市も積極的な働きかけを各警察にしていただきたい。 以上申し上げて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(高川秀雄君) この際、ここで十分程度休憩いたします。   午後 二時四十三分 休憩   午後 三時  二分 再開 ○議長(今井良雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 十九番村田武君   (十九番 村田武君 登壇) ◆十九番(村田武君) 十九番村田でございます。 一般質問もいよいよ最後になりました。連日大変大勢の皆さん方からたくさんの質問が出ましてお疲れのところでありますが、最後でありますので、しばらく時間をいただきましてお付き合いをちょうだいしたいと思います。 塚田市政最終年度の予算市会に当たりまして、文字どおり豊かさと潤いと活力にあふれる都市構造を目指しまして、積極的にまい進されております市長の姿勢に対し、心から敬意を表する次第でございます。 私は、昨年十二月の暮れに有志議員とともに、国に陳情をいたしました。例年のことではありますが、本市の当面する新年度予算を確保するための事業について、関係各省に対し陳情したわけであります。すなわち、オリンピック関係事業について、中央自動車道長野線及び関越自動車道上越線の建設促進について、北陸新幹線の本格着工について、道路網整備の促進について、都市計画街路の整備促進について、公園緑地の整備促進について、都市開発事業の促進について、千曲川・犀川治水事業の促進について等々でありますが、いずれも本市が直面している重要問題であります。なかんずく、中央自動車道長野線及び関越自動車道上越線の建設促進、北陸新幹線の本格着工、オリンピック関係関連事業については、緊急重要問題として陳情に精出したわけであります。 建設省、文部省、運輸省など、その他省庁に対し、陳情先は実に百十六か所でありました。手分けをいたしまして回ったわけであります。総じて予算獲得につきましては、極めて時代の波も反映し、困難を極めたものであります。その中で、運輸省の事務次官のところで気になる回答に接しました。我々は陳情書を提出し、よろしくということでお願いをいたしましたところ、「長野は困るんだよね。金は出さない、在来線の廃止には反対、しかもミニ新幹線も反対だなんて、どうやれば一体いいんか、やりようがないじゃないか。」と言われました。我々もびっくりはいたしましたが、しかし、それでも当初の計画どおり、本格着工してほしい旨陳情した次第であります。対応している次官は、終始不機嫌でありまして、我々は「それに逆らってはいけない。とにかく陳情の趣旨だけはお願いをしていこうではないか。」ということで、お願いをしてまいったわけでございます。 吉村知事が地方の負担率十%を主張したとき、JRではその分かなり高い負担率に対して不満があったようであります。総合営業係数の悪い軽井沢・横川間の在来線を廃止することで、採算を合わせたいということであったわけでございます。しかし、実際には軽井沢・横川間だけを廃止されるということは、かえって列車運行計画上、大変おかしなものになってしまうわけでありますので、むしろ信越線が分断されて、廃止線と同じような致命的な欠陥になることを、私どもは恐れているわけであります。これでは、仮にミニ新幹線になった場合でも、長野以北の乗客は必ず乗換えを必要とするため、かえってますます利用者から敬遠される結果になるわけでありまして、営業成績は低下を余儀無くされることになるのではないかと思われます。運輸省案に対して、長野県は一応抵抗しているところであるわけでございますが、おもしろくないという運輸次官の姿勢もまた理解ができないことではありませんでした。しかし、とにかく基本的に北陸新幹線を肯定していない運輸省案には、我々としては強い反発を感じざるを得ません。 市長の施政方針の中でも、「軽井沢・長野間の運輸省案のミニ新幹線は一九九八年の冬季オリンピックが開催されるよう九一年の決定を見て、標準軌新線の本格着工に切り換えてもらう。」としております。チャンスはもうそれ以外にないのではないかと思われるわけであります。 顧みれば、昭和四十八年三月議会で、四十四名の議員全員が参加をいたしまして、北回り新幹線実現の促進期成同盟会を発足させたわけでありますが、自来苦節十六年、最後には何とも不安材料を残したまま終結するおそれがあるような気がするわけでございます。この際、どうしてもオリンピック招致の実現の決定を見なければなりません。そのためには、長野市を国内候補都市として押し上げた市長初め、関係各位の御努力には満こうの敬意を表するところであります。そして、長野市を、北信濃を陸の孤島から脱却させるために、多年懸案の大悲願を果たさなければならないと思われるわけでございます。この際、一層行政、議会、そして三十四万長野市民の官民一体の力を結集して、所期の目的達成にまい進すべきと思考する次第であります。 さて、質問に入らせていただきますが、最終になりますと、当初予定しておりました質問の三分の一になってしまいました。通告の順を追ってお尋ねをいたしたいと存じます。 最初は、ふるさと創生資金の有効利用についてであります。国がふるさと創生資金一律一億円配分を打ち出し、本市も他市町村同様、市民にアイデアを募集し、地域活性化の起爆剤としたいとされておりますことは、市民が自発的に行政に参画し、自ら考え、自ら実践する地域づくり事業を推進する絶好の機会を得たものとして、歓迎されるべきと思います。事業内容としては、個性的、魅力的な街づくりに資するもの、歴史、伝統、文化、産業等を生かしたもの、ソフト事業を主に長野市の振興策となるもの、その他ふるさと創生に役立つものなどなどでありますが、一億円は市民一人当たりに計算をいたしますと、二百九十円程度になります。また、長野県内の一番小さな村、平谷村では一人当たり十六万円ぐらいになるわけでありまして、ふるさとづくりと一言では言いましても、余りに差が大き過ぎますことから、それぞれその受取方が違い、方針、規模など等につきましても、独自のものが多いわけでありますから、本市といたしましても、極めて自主的ないいアイデアが集約されることを期待してやまないところであります。 しかし、ここで私は一つ提言をしておきたいと思います。それは、オリンピック招致準備のため、寄附金や税金を要請されるのではないかと心配している市民の懸念を解消するため、それに代わる原資として、ふるさと創生の一億円を市民の理解とコンセンサスを得て、オリンピック招致の準備金として意識高揚と活性化にも連動させながら、配慮されてはいかがかと思いますが、御一考のほどを期待いたします。 次は、ミニ博物館運動の展開についてであります。これは東京都墨田区が既に実施している3Mキャンペーンのことでありまして、小さな博物館づくり(ミュージアム運動)、技術者の育成と顕彰(マイスター運動)、直営店の設置(モデルショップ運動)を指しているわけであります。本市の歴史ある産業文化を見直す絶好の機会であり、貴重なコレクションの公開や技術、特産品の紹介も加え、市民に呼びかけて協力を得たならば、大変立派なものができると思うわけであります。市民並びに市内の企業の参加を促し、十平方メートルから二十平方メートルぐらいの場所を確保して、大きな博物館にはない手づくりの小さな博物館、小さな資料館の良さと小回りの効いた特徴を生かして公開されることにより、地方色豊かな街の活性化にもつながり、高い評価も得ることができるものと思われます。 ちなみに、墨田区では千社札、金庫と鍵、ガラス、木工、風呂敷、釣り具、編み機、なべかま等々の博物館や軟式野球、人形、相撲写真、石材、羽子板等々の資料館など三十種に及ぶミニ博物館運動が展開されており、区からは補助金も出されているわけであります。また、この際大峰城のチョウの標本は少年科学センターか、あるいはこのミニ博物館に移しまして、参観者数の効率をよくする必要を痛感しているわけであります。市長の積極的な対応を期待いたします。 次に、観光都市としての位置づけについてお尋ねをいたします。本市は善光寺の門前町として発達し、また官庁の町として今日に至っております。したがって、善光寺四百年の歴史は善光寺を中心とした観光旅行が、講を中心に誘客してきたわけでありまして、御開帳の年を除きますと、最近は特に年々観光客が減少の傾向にあるようであります。かつての寺院、名所旧跡、山岳高原等々の観光につきましても、時代の流れとともに変化しているため、観光資源については今一つの魅力ある資源の開発や見直しが必要ではないかと思われるわけであります。二十一世紀は余暇の時代と言われます。観光パターンの多様化、恒久化に対応し、華やかに受け入れていた時代の一千万人の観光客を再び迎え得ることができるような、新観光時代到来について模索すべきものと思いますがいかがでしょうか、御所見を伺いたいわけであります。 次の長野駅前広場につきましては省略させていただきます。 次に、親水の里善光寺ホタル郷の事業促進についてお尋ねをいたします。城山公園の中を流れる堀切沢を改修して、親水の里善光寺ホタル郷を建設しようと数年来工事に精を出してまいられました。堀切沢は湯福川、大峰川、蟹沢、洪沢、次郎堰等々から流れ込んでおりますが、地域周辺の下水道利用率は実に八十四%にはなったものの、あとアパートなどの集団住宅はなかなか難しく、家庭雑排水は改善されておりません。先日、堰周辺の住民から堰の水が臭いので調べてほしいという連絡がありました。早速市の公害環境課と保健所の職員の方々に立ち会ってもらい、堰上流の取水口まで行き堰の状況を見てみました。上流地域の住宅密集地は下水道工事の遅れが原因でありました。さらにびっくりしたことは、多人数収容の企業の簡易浄化槽も作動しておらず、ストレートに多量にそのまま流出していたことであります。これでは親水の里のホタルの幼虫やカワニナの飼育は望むべくもなく、文字通り百年河清を待つあきらめの思惑で、帰ってまいったわけであります。 そこで、これら改善も含め、今後この事業の早期実施についてはどのように取り組まれるかにつきまして、お尋ねをいたしたいわけであります。 次は、地附山地滑り監視体制の確立についてであります。昭和六十年七月二十六日、午後五時ごろ突如として起こった地滑り災害は、二十六名の尊い人命を奪い、さらに重軽傷者四名、全壊家屋五十棟、半壊家屋五棟、一部破壊家屋九棟の計六十四棟を破壊し、犠牲も出た死者も出た大きな災害でありました。さらに、避難指示命令を受けて避難された人たちは実に延べ六千二百九十八名に上ったのであります。以来三年八か月と百五十億余円の巨額を投じ、復旧工事に精を出されたわけであります。この復旧工事も昨年秋にはアンカー工のコンクリートにき裂が生じ、地盤沈下があり、その付近一帯に小さな再崩落がありました。さらに、上り口の市道は地下水の影響で、道路がうんでしまい交通ができず、オーバーレイ等をお願いをいたしまして、何回か工事をいたしましたが、その凹凸は直っておりません。さらに、去る二月九日夕方、松寿荘跡のブロック積みの塀にき裂が生じるなど、工事の取組に対し残された問題もあるようで、周辺住民は非常な危機感に襲われておるわけであります。 固定資産税についても、分断されたバードライン沿いの住民は並みの金額を払えない、大変落ち込んだ気持ちを訴えております。最近地滑り監視の新兵器として自動観測システムが完成されたそうでありますが、地下水位、地滑りの動きなど、十四種類四百九十か所の観測が自動的に作動し、異常については警報装置によって報知されるとしております。このシステムには、今後将来に期待をかけたいと思っております。いずれにいたしましても、地滑り防止区域内のことは、県の仕事でありますが、市ももっと積極的に関与し、地域の人たちが安心して住める地域づくりをお願いしたいものであります。 そこで、地附山地滑りの安全性確保について、現状はどの程度把握されているのか、そして積極的に検討をし、今後対応を予定されている計画は、どういうものなのかお伺いをいたしたいのであります。 その他といたしまして、時間がありましたら御答弁をいただきたいと思いますが、一番最初に、我が山岸議員から代表質問をいたしましたところ時間切れで答弁漏れの問題がございました。ここで、その問題について御回答をいただきたいと存じます。その一つは果樹・そ菜の振興について、二つ目は工場立地対策についてであります。 現在、長野市が目指す問題は、かかって一九九八年の冬季オリンピック招致の成功にあります。日本の代表になってから世界に向かって進軍ラッパが吹き鳴らされているわけであります。ワールドカップ志賀高原大会の成功もあり、イメージアップに努め、閣議決定を経て、その努力の集積が招致決定の物差しにもなるところから、長野を積極的に売り込み、開催決定を確実視するように、一層の御検討をお祈りを申し上げ、簡潔な御答弁を期待いたしまして質問を終わらせていただきます。 ○議長(今井良雄君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 村田議員にお答え申し上げます。 ふるさと創生資金の有効活用についてお答え申し上げます。村田議員から御意見ございましたように、いろいろ考えまして、初めのうちは御指摘のようなただ今長野冬季オリンピック招致活動を進めておりますので、五輪の招致活動資金に市民の皆さんの合意と御理解をいただいて使ったらどうかとも考えましたし、また一気に野外彫刻の整備を一億円使えば日本一になりますので、それに使ったらどうかと、こういうようなことも考えたわけでございますが、このふるさと創生一億円につきましては、長野市の活性化に役立つもので独創的なものにしたい。この決めるまでの過程を大事にいたしまして、市民の皆さんの御意見をよく聞いて決めてまいりたいと、このように考えた次第でございまして、ふるさと創生資金の国の意図に従いまして、よく御意見をお聞きしたいと、こういうふうに考えた次第でございます。 その一億円を契機に、いろんな街づくりやアイデアを、お互いに市民の皆さんが話し合っていただく中で、長野市への都市づくりに、意欲的に参加をしていただくような機運づくりができればなおありがたいと、こういう趣旨にのっとりまして、直接市民の皆さんからアイデアを募集しようということで、今回決めまして、「広報ながの」などでPRをいたしておりまして、個人の方でも結構ですし、グループの方でも結構ですし、また、団体でも結構でございまして、各種団体の皆さん方には直接書類を差し上げまして、団体としてのアイデアを大いに応募していただきたいということで、お願いをしてございます。 それで、三月一日から四月五日まででございますが、十三日現在で四十数件の応募があるような状況でございまして、今後締切りまでには相当見込まれますので、そのアイデアの中からふるさと創生アイデア審査委員会で決定をしてまいりたいと思っておる次第でございます。 併せて、市の職員の皆さんからの一億円の使い道についての提案も求めておる次第でございまして、両々相まっていいアイデアについて一億円を使っていきたいと。国の方も資金に積み立てたり、いろいろ基金にするよりも年度内に使い切った方がよろしいと、こういう指導もございまして、六月の議会には一億円の使い道についてはっきりさせまして、議会の決定をいただきまして、この事業をしてまいりたいと、このように考えておりますので、よろしく御理解をいただきたい次第でございます。 続きまして、二番目のミニ博物館の運動について、墨田区の例などお引きいただいて御質問いただきましたが、大変ユニークな運動でございまして、私も資料を頂きましたのですが、墨田区の方では産業や、墨田区は下町でございまして、いろんな下請企業がたくさんありますし、そういう江戸時代からの情緒というようなものも残っておるし、いろんな伝統的な産業とか、いろんな企業が集積しておるので、そういう墨田区内の産業や生産物を正当な評価を受けてほしいということで、区民運動の一つとしてこのミニ博物館に取り組んでおるようでございまして、そういう意味では自分たちの身近な町を見直すという機会になるだろうと、こういうふうに考えておりまして、そういう意味では大きな成果があると思います。 それで、小さな博物館運動といたしましては、家庭や企業の一部、家庭や企業の皆さんに御協力いただいて、面積とすれば約十平方メートルから二十平方メートルぐらいを、このミニ博物館運動に提供していただくということで、五十万円限度で助成をすると、補助をする。運営費については年十二万円を補助すると、こういうことだそうでございまして、展示品は墨田区内のいろんな企業で作られた製品、また昔からの工具やいろんな文献や資料ということだそうでございまして、気軽に町の中の博物館として町の皆さんに造ってもらう、それをまた町の皆さんが気軽に見ていただいて、自分たちの町のよさを見直していくと、それが都市づくりの起爆剤になると、こういうことだというふうに考えておりまして、極めてユニークな町の活性化や人づくりへの運動の一つと、このように考えておる次第でございまして、早速長野市も墨田区のこのミニ博物館運動をよく視察させていただいて、よく勉強してまいりまして、長野市にこのまま直接というわけにいかないと思いますが、長野市にふさわしいものにひとつ研究していきたいと、調査をしてみたいと、このように考えておる次第でございます。 続きまして、観光都市としての長野市の将来の展望についてお答え申し上げますが、確かに長野市は善光寺さんの門前町として栄えてきたので、現在でも御開帳などには善光寺さんの集客力は非常に大きなものがありまして、全国からお見えになる次第でございますが、ただ、長野市へ宿泊をしてここで滞留するという観光客は極めて少ないのが現実でございます。高速交通網もこれから高速道インター、平成四年度完成いたしますので、まず長野市へお見えになる大勢の皆さん方を長野市内でなるべく長く滞留していただく、観光していただく。それから、できれば泊まっていただく、宿泊していただく、このような施設や観光資源の開発が一番必要ではないかと、このように考えておりまして、善光寺さんを中心に松代の史跡めぐりもございますし、川中島の古戦場めぐりもございますし、飯綱高原もございますが、これらの優れた長野市の観光資源をより開発することによりまして、しかも、長野市だけではなくて北信濃一帯の市町村と連携をいたしまして、各市町村にはそれぞれ優れた観光資源がございますので、広域的な観光を目指していきたいと、このように考えております。そういう意味で広域観光の推進を積極的にしていきたいと思っております。 例えば、冬季オリンピック招致活動のオリンピックエリアでございます北信濃のオリンピアリゾートと申しますか、北信濃オリンピア街道というような、例えば北信濃メルヘン街道とか、いろいろ広域的に観光拠点をつなぎまして、整備をしていくことが必要ではないかと。その一番のスタート、あるいは一番の中心拠点の観光基地に長野市をしていきたいと、このように考えておる次第でございまして、それには、宿泊施設の整備が必要でございまして、宿泊施設も民宿から日本風の旅館から、それからハイクラスのリゾートホテル、国民宿舎など、いろんな需要に応じられるような宿泊施設の整備をいたしまして、観光客の長野市への滞留を多くしていくと、それが長野市の観光の振興につながるし、また商工業の発展にもつながっていくわけでございまして、滞留型の観光地を目指していきたいと、このように考えておりまして、将来高速道の整備に伴いまして、長野県は余暇時間の増大にも伴いまして、日本中の国民の皆さんの日ごろの疲れをいやす緑の自然と、それからさわやかな空気ときれいな水を大事にした、それから人情のさわやかな長野県はグリーンというイメージでございまして、そのグリーンにふさわしい長野県の観光といいますか、リゾートというものはますます大きく価値のあるものになってくると。日本中から来ていただくようになると思うので、そういう意味では長野県の観光の中心に長野市をしていきたいと、そのように考えて取り組んでおる次第でございます。 国内はもちろん国際コンベンションシティの指定も受けましたので、それにふさわしい観光基盤を整備していくということで、今年はいろいろそれにふさわしい都市基盤の整備をどのようにしたらよいかということで、調査もしていきたいと、このように考えておる次第でございまして、なお一層今後観光都市としての長野市をそれにふさわしい整備をいたして、観光振興を図っていくことはまた、長野市の商工業の発展にもつながると、このように考えて努力をしてまいりたいと考えております。 ○議長(今井良雄君) 公営企業管理者峯村君   (公営企業管理者 峯村富太君 登壇) ◎公営企業管理者(峯村富太君) 御質問のうち、親水の里ホタル郷の事業促進について、この事業は、幾つかの部局にわたっているわけでございますが、私から御答弁申し上げたいと思います。 ご存じのように、昭和五十九年度にアピール下水道として、国の指定を受けました。その後、庁内でホタル公園創造プロジェクトを編成いたしまして、この事業を進めているわけでございます。いずれにいたしましても、パイロット的事業、新しい仕事でございまして、模索しながらやっているわけでございまして、職員一同苦慮しているのが現状でございます。それはそれといたしまして、事業といたしましては、堀切沢に豪雨時に対応するために調整池を築造したり、あるいは水路の改修、公園の整備を進めているわけでございまして、一応堀切沢周辺の事業につきましては、現在公園の事業を進めておりまして、平成二年度には一応完了するというような予定になっております。 それで、今一つ大きなことは、アピール下水道でございますし、ホタルの里を造るわけでございますので、大変水質の問題が大事でございまして、それには下水道の促進が一番でございます。堀切沢上流の湯谷、湯谷団地、上松、滝、箱清水等の公共下水道について、極力その整備の促進を図ったわけでございまして、一応六十三年度をもちまして、市が直接行う下水道の排水管きょについては事業がほぼ終了しております。残された事業は、個人的ないわゆる共同管のような施設がまだ残されているわけでございまして、このことについても平成元年度には極力力を入れていきたいと、このように思っております。 いずれにしても、今までも水洗化の促進を図ってきたわけでございまして、御質問の中にもありましたように、その水洗化の接続率が六十三年度では八十四%ほどに達しました。御参考に申し上げますと、六十二年度、前年度は七十七・七%でございまして、六十二年から三年にかけて六・三%ほど上がったわけでございます。 では、現在水質の辺はどのようになっているかということでございますが、これは毎月定期的に公害環境課と下水道管理課が合同いたしまして、堀切沢で定点観測をしております。昭和五十六年ごろの水質、いわゆるBODは三十から四十ぐらいでございましたが、六十三年度はもちろん毎月の変化はございますけれども、五から十になっております。一応ホタルがすめるようなBODはどのくらいかと言われているかというと、二以下ではないかと、こう言われておりまして、まだ現在の状況では格段の努力をする必要があるのではないかと、こういうふうに考えております。 そこで、ホタルの関係を若干申し上げたいと思いますが、ホタルの飼育につきましては、現在東部浄化センターで昭和六十年度からホタルの飼育水路、あるいは飼育の水槽を作りまして、大阪府の豊中市からホタルや、あるいは幼虫を譲り受けまして、飼育したり、またその研究を進めております。現在の成果でございますが、正直申し上げまして、いまだしの感があるわけでございます。しかし、その中でも平家ボタルにつきましては、確定とはいいませんけれども、ほぼ見通しがついたような気がいたします。ただ、源氏ボタルにつきましては、非常に難しいわけでございまして、若干のホタルが発生しておりますけれども、正直申し上げまして源氏ボタルにつきましてはまだその研究の成果が得られなくて、正直申し上げまして自信もまだ持っていませんけれども。なお、これについては一層の研究を進めたいと思います。 そこで、ホタルの郷、親水の里を計画どおりに完成させるには、これからも幾つものネックがございます。御指摘のような浄化槽の問題等もございまして、まず何をおいても水洗化を図る必要があるんだというようなことがございまして、この点につきましては、推進の促進係も専門に設けてございますので、特に重点地域として臨んでいるわけでございまして、そう向こうへいかない間に百%とは言いませんけれども、それに近づけるような努力をしていきたいと、このように思っております。 また、ホタルを水路にすまわせるには、水洗化だけではなくて、水の量、水量の問題とか、あるいはそこらの周辺にあるじんあいの問題だとか、いろいろございますが、それはこれから徐々に解決をしていきたいと思います。いずれにいたしましても、ホタルをすまわせるには、御質問の中にもございましたようにカワニナの成育が大事でございまして、まずそれを定着する必要がありますし、それから初めのうちは飼育したホタルを放すわけでございますが、我々の最終目標はあの堀切沢のホタル水路で自然にホタルが発生するということをねらっておりまして、人工的に飼育したホタルが自然への発生に定着できるかどうかというものも今後の大きなポイントだと思います。 いずれにいたしましても、今後ともプロジェクトを持ちまして、今までのことをフィードバックする中で、一つ一つ問題点を解き明かしてこの事業を進めて、是非とも成功させたいと、こう思っております。また、皆さん方のお知恵を拝借いたしたいとこのように思っておりますので、御了承のほどをお願いいたしたいと思います。 ○議長(今井良雄君) 建設部長小林君   (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 私から地附山地滑り災害の安全性確保についてお答えを申し上げたいと存じます。 あの悪夢の災害発生以来、三年有余、百五十四億円という復旧費を投入いたしまして、ほぼ地滑り対策工事は終息を見ようとしているところでございます。この地附山地滑りの復旧工事につきましては、日本を代表する大学の先生と、また経験者による地滑り対策工事検討委員会の中で、この工法が検討されたわけでございます。そして、日本でも類を見ないような工法による復旧工事がなされてきたわけでございます。また、現地では地滑り地内の地殻変動や地下水位等を自動的に観測するシステムの導入を図ったわけでございます。これら観測装置によりますと、異常な現象は現在のところ発生しておらないのが、今の状況でございます。なお、地滑り復旧工事は、平成元年度に完成が予定されるわけでございます。その後まだまだ自動観測装置の操作並びに地滑り復旧工事を補完する対策工事等もございますが、平成二年度よりは実際表面の地滑り地の保全事業等も取り入れていく予定になってございます。 ここまで、復旧工事をしてまいりましたが、先ほど御質問等で触れられておりますブロックのところにき裂が入ったではないかと、こういう御指摘でございます。これも仕事は県がやったわけでございますけれども、関連工事のうち排水の流末工事の関係で、いわゆる道路際にあります擁壁のすぐわきを防護なしで深い根堀りをしてしまったと、これがき裂の発生した原因であるわけでございました。即刻根堀り部分につきましては、埋め戻しをいたしまして、き裂、あるいは沈下等のその後の状況については、それぞれ四か所で、固定地点での移動量について観測をいたしたわけでございますけれども、変化が認められないと。同時に、地滑り現象でないという結果が出たわけでございます。 そこで、これの後の処理でございますけれども、いずれにいたしましても、排水溝は設置をみなければならないわけでございますが、できるだけ壁面より離しまして、なお、工事については、軽量矢板、あるいはH鋼等の防護鋼をつけまして、地盤をより安定にしながら水路工の設置を施工してまいりたいと。 これら一連の事業を通じまして、監視体制の充実を図るとともに、地附山地滑りの安全性のチェック、それから安全性の向上のために、より一層、県、それと私ども市が協調を密にいたしまして、努力をしてまいりたいと、こういうことでございますのでよろしくお願いをいたしたいと思います。 ○議長(今井良雄君) 農林部長青木君   (農林部長 青木友雄君 登壇) ◎農林部長(青木友雄君) その他のうち、私から果樹・そ菜の振興についてお答えを申し上げます。 当市における果樹の総生産額は、昭和六十二年度約九十二億円で、全総生産額の四十%、このうちりんご、もも、ぶどうの三品目で九十二%余りを占めており、全国都市でも第三位を占めるほど特産地化が進んでおります。また、野菜の総生産額も十七%弱と順調な伸びを示しており、既に米と同等の生産額となっております。特に、アスパラについては篠ノ井を中心に、この十年間で二・五倍、百六十ヘクタールの栽培面積となっております。これらについては今後とも一層の収益性が期待されております。 元年度は果樹収穫産地整備事業、果樹総合対策推進事業、野菜集団産地育成事業等、国・県の補助事業を積極的に導入し、共同利用機械、集出荷施設、予冷施設等を整備するとともに、付加価値の高い農業の振興を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 商工部長戸津君   (商工部長 戸津幸雄君 登壇) ◎商工部長(戸津幸雄君) 私の方からは、先ほど市長の方からも御答弁を申し上げましたが、ミニ博物館運動展開の中で、大峰城にありますチョウの標本を少年科学センター、あるいはこれから出来るであろうミニ博物館へ移して、そして大勢の方々に見ていただいたらどうかと、こういう御提言でございますが、お答え申し上げたいと思います。 ちなみに、大峰城のチョウと自然の博物館の現況でございますけれども、昭和五十六年に開館をいたしまして、世界と日本のチョウ及び昆虫類を二千三百種類、約六千頭を展示しているわけでございますけれども、そのほか大峰城には歴史についての展示物もございますが、開館が四月一日から十一月三十日までで、現在は閉館しているわけでございますけれども、六十三年度の入館者数は一万一千五百八十七人でございまして、このことは先ほど議員さんの方からもお話がございましたが、不幸にいたしまして地附山地滑りがございまして、バードラインが閉鎖になったという、そういうこともあろうかと思いますが、大型バスが行かないというようなことで、グーンと減ってまいりました。それ以前は、平均いたしまして二万五千人から三万人の方々が御覧をいただいたという経過でございますけれども、現在は先ほど申し上げましたようなふうに激減をいたしておる状況でございます。 さらに、毎年度特別展などを実施いたしながら、利用者の増加に努力をいたしているわけでありますけれども、そういう事情で減少をいたしておりますが、これからも魅力ある特別展の開催などを計画しながら、利用者の増に努めてまいりたいと思っておりますが、御提言をいただきました趣旨につきましては、今後関係部課と研究をさせていただきまして、できますれば御要望に沿うような方法でまいりたいと、こんなふうに考えております。 それから、代表質問で山岸議員さんからの御質問のうち、時間切れでお答えできなかった部分でございますが、工場立地対策についてのお尋ねがございましたが、お答え申し上げたいと思います。 最初に、新年度に計画している工場団地とこれから進める予定についてお尋ねがございました。本市では市内の企業の工場適地への移転と市外からの企業誘致を図るために、工業団地の開発を積極的に進めているところでございますが、現在進めておりますのは、北部工業団地、これは八・四ヘクタールでございます。それから、大豆島東工業団地十五・二ヘクタール、さらに松代西寺尾工業団地三ヘクタール、それから稲里町下氷鉋工業団地三・三ヘクタール、それに、小松原工業団地五・八ヘクタールの五か所でございますが、目下鋭意用地買収に専念をいたしておるところでございますけれども、北部工業団地と松代西寺尾工業団地の一次計画分につきましては、ほぼ用地買収が終わる見通しがつきましたので、新年度には造成工事へ入るとともに、募集、PRをしてまいりたいと考えておるところでございます。 それから、これから進めようとしている予定地についてでございますけれども、これからの高速交通網時代をにらみ、さらに山間地域の活性化をにらみ合わせまして、企業の方々や市民の皆さんの御意見をお聞きしながら、適地選定をしてまいりたいと、こういうふうに考えております。 それから、もう一つ、これは工場用地基盤整備助成金を二地区に予定しているが、その内容についてのお尋ねでございます。工場用地基盤整備助成は、進出企業の負担をできるだけ軽減するために、工場用地造成に際しまして、公共施設であります基幹道路、あるいは排水施設、公園、また緑地等を、その工事費を市の方で負担するというものでございまして、新年度におきましては、先ほど申し上げました北部工業団地と、松代西寺尾工業団地の造成につきまして、長野市が業務委託をいたしております長野市土地開発公社に助成するものであります。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 十九番村田君 ◆十九番(村田武君) それぞれ御回答いただきましてありがとうございました。御要望申し上げておきます。 ミニ博物館の問題を今なぜお願いをいたしましたかと申しますと、どうも最近中央通りでも道路に人がいない、つまり街並みその他に魅力がないのかどうか、活性というような面での人の歩きというものが割合にないわけで、これはやはり街並みを作ってやるという必要があろうかと、こういうふうに思いまして、お願いをいたしたわけでございますので、その点を十分に御賢察をいただきまして、長野方式でひとつ前向きに御配慮をいただきたいと存じます。 それから、観光につきましては、大変難しいのでございまして、今までなら善光寺を通りまして、温泉地へ行って泊まると、こういうパターンの団体客が多かったわけで、したがって、周辺にいい温泉があるから善光寺へ来るという人もあるし、また善光寺を通りまして、温泉へ入るのが楽しみで、そういう行程で来る方々も多いと思うのであります。したがって、観光というのは先ほど市長さんが言われるように、宿泊ができるような、そしてここに休んでくつろげるようなそういうやはり宿泊施設が多くないと、やはり足をとどめるというわけにいかないと。今までの通過観光というような形での誘客作戦は、そういう意味で半分成功、半分不成功と、こういう状態なのが長野市の観光都市としての私は位置づけとして、大変残念な現象だったと思うわけでございます。善光寺だけに依存するのではなくて、もっと広範囲な観光資源を発掘していただいて、そして長野市をもっと大きな目で見るお客の導入というようなことについて御配慮をいただきたいと思うわけでございます。 また、地附山の地滑り問題につきましては、確かに工事は県がやってまいったわけであります。しかし、だからといってやはり長野市内のことでありますから、市の対応という、あるいはかかわり合いというものをもっと積極的に持っていただくべきではなかったかというふうに思うわけでございまして、その点少し等閉視されていたうらみがあると思いましたので、今回御質問を申し上げた次第でございます。 今回大変大勢の皆さんから質問がありまして、市長さん初めお疲れだったと思いますが、最後まで言語明りょう、意味明りょうな大変歯切れのいい答弁をいただきましたことを改めて厚くお礼を申し上げまして終わります。ありがとうございました。 ○議長(今井良雄君) 以上で、市行政事務一般に関する質問を終結いたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、明十六日は午前十時から本会議を開き、各議案の質疑を行います。 本日はこれにて散会いたします。   午後 四時 散会...